海外教育移住におすすめの国・地域を紹介!気になる生活費・安全性・教育水準を解説
子どもの教育のために海外に移り住む「教育移住」で国を選ぶときは、「親がどの資格で住めるか」「子どもがどの学校に、いくらで通えるか」を先に確かめ、そのあとで教育の水準・安全・生活費を比べるのが順番です。この記事では、5か所を各国の移民当局・OECD・公的統計をもとに Academia 編集部が比べます(2026年10月29日時点)。
- 比べた5か所:カナダ(バンクーバー)・オランダ(アムステルダム)・マレーシア(クアラルンプール)・ニュージーランド(オークランド)・アメリカ(ハワイ)
- 分かれ目は親の滞在資格:子に付き添う親のためのビザがあるのはニュージーランド(Guardian Visitor Visa)。カナダは親の就労・就学許可かビジター(6か月)、マレーシアは MM2H(定期預金 15万ドル〜)、オランダは親の就労が軸、アメリカは親が F-1(語学学校)で子が F-2 という形
- 学力の指標(PISA 2022)は日本が5か所すべてより高い。教育移住の目的は「点数」ではなく、英語の環境・多様性・教育の選び方にある
- 安全(世界平和度指数 2025)はニュージーランド3位、日本12位、マレーシア13位、オランダ14位、カナダ15位、アメリカ128位
- 費用:公立校でも留学生は有償の国が多い(バンクーバー C$17,000/年)。家賃は2寝室でホノルル 2,642ドル、バンクーバー C$2,363、オークランド 週 NZD 550 が公的な目安
執筆:Academia 編集部/監修:Yamahi(School Owner, Academia Language School)
本記事をガイドする人

School Owner / Hironori Yamaguchi
Yamahi
紹介文 / Introduction
Honoluluにある1969年創立・CEA認定のAcademia Language SchoolのSchool Owner | 家族で2022年にハワイ移住・3児の父。趣味は子供のゴルフキャディー。
教育移住の国は、何で比べればよいですか?
答えは「親の資格 → 子どもの学校と費用 → 教育の水準と安全 → 家賃、の順」です。「教育の質が高い国」から探し始めると、親が長く住める資格がなくて止まることが多いからです。
- ランキングではなく「条件」で見る:この記事は、各国の公式ページとOECD・IEP の公開データだけを使い、点数づけはしません。家庭ごとに、親の仕事・子どもの年齢・予算で答えが変わります
- 教育移住の形は3つ:親の仕事で移る、親が投資や預金で住む、親が学生になって子を連れていく。この記事の5か所は、それぞれ違う形の代表です
教育の水準は、どの国が高いですか?
答えは「OECD の学力調査 PISA 2022 では、日本が5か所のどこよりも高い」です。15歳の数学・読解・科学の平均点を、OECD 平均と並べます。
| 国 | 数学 | 読解 | 科学 |
|---|---|---|---|
| 日本 | 536 | 516 | 547 |
| カナダ | 497 | 507 | 515 |
| ニュージーランド | 479 | 501 | 504 |
| オランダ | 493 | 459 | 488 |
| アメリカ | 465 | 504 | 499 |
| マレーシア | 409 | 388 | 416 |
| OECD 平均 | 472 | 476 | 485 |
出典:OECD PISA 2022(米国教育統計センター NCES「International Comparisons: Reading, Mathematics, and Science Literacy of 15-Year-Old Students」2024年5月更新の表。2026年10月29日確認)
- 点数で選ぶなら日本に残るのが一番:カナダは3科目とも OECD 平均より上、ニュージーランドとアメリカは読解・科学が平均より上、オランダは数学と科学が平均より上です。マレーシアは3科目とも平均より下ですが、都市部のインターナショナルスクールは別の制度で動いています
- 教育移住で得られるのは「環境」:英語で学ぶ毎日、多様な同級生、進路の選択肢。PISA はその国の平均であって、お子さんが通う1校の質ではありません。学校ごとの情報は、各校の公式ページと見学で確かめます
安全な国はどこですか?
答えは「世界平和度指数(GPI)2025 では、ニュージーランドが163か国中3位。日本・マレーシア・オランダ・カナダは12〜15位、アメリカは128位」です。GPI はオーストラリアの研究所 IEP が、犯罪・治安・紛争などの指標から毎年出しているものです。
- 国の順位と、住む町の治安は別:アメリカの順位は国全体の指標(銃・軍事費など)で下がります。ハワイで実際に気をつけることは「ハワイの治安は?実際にあったトラブルと回避のポイント」で、公的な数字をもとに説明しています
- 同じ物差しで見る:「治安が良いと聞いた」ではなく、GPI のように毎年同じ方法で出る指標で、国どうしを並べて見ます
親は、どんな資格で住めますか?
答えは「国によってまったく違い、ここが教育移住のいちばんの分かれ目」です。子どもの学校が決まっても、親が一緒に住む資格がなければ成り立ちません。5か所の仕組みを、各国の移民当局の公式ページで確かめました。

- カナダ・バンクーバー:親が就労許可か就学許可を持っていれば、国内にいる未成年は学生許可なしで公立校に通えます(IRCC は取得を推奨)。親がビジター(多くの人は最長6か月。延長は visitor record を申請)なら、子に学生許可が要ります。バンクーバー教育委員会の留学生の学費は C$17,000/年(出願料 C$400、医療保険 C$1,400/年)です(IRCC「Studying in Canada as a minor」2025-12-18 更新、Vancouver School Board「Fees」)
- オランダ・アムステルダム:親の就労が軸です。高度技能移民(kennismigrant)の2026年の給与基準は月 €5,942(30歳以上)、€4,357(30歳未満)。子に付き添う親のための在留許可は、IND のページに見当たりませんでした(2026-10-29 時点)。5〜16歳は国籍を問わず義務教育の対象です(IND「Inkomenseisen」、オランダ政府「Leerplicht」)
- マレーシア・クアラルンプール:MM2H の Silver は定期預金 USD 15万+住宅 RM60万以上で5年のパス、Gold は USD 50万で15年、Platinum は USD 100万で20年。25歳以上、年90日の滞在が条件で、Silver・Gold は就労・事業ができません。21歳未満の子を扶養家族にでき、政府認定の教育機関に通えます(MM2H 公式「Guidelines」「Silver/Gold/Platinum」2026-02-10 更新)
- ニュージーランド・オークランド:Guardian Visitor Visa は、学生ビザを持つ子(17歳以下、または Year 1〜13)の親か法的保護者1人のためのビザで、期間は子のビザと同じ。資金は月 NZD 1,000(宿泊費を前払い済みなら NZD 400)、就労は原則不可(条件変更でパートタイム可)、申請料 NZD 441〜。学生ビザの子は「留学生」として公立校でも授業料を全額負担します(Immigration New Zealand「Guardian Visitor Visa」、教育省 Education Circular 2020/08 2026-10-15 更新)
- アメリカ・ハワイ:親が F-1(語学学校など)で子は F-2、または親が就労・投資のビザ。F-2 の子はキンダー〜12年生の公立校にフルタイムで通えます。子だけが F-1 なら私立校(公立高校は通算12か月まで)で、親の F-2 はありません(8 CFR 214.2(f)(15)、Study in the States「Bringing Dependents」「F-1 Kindergarten Through Grade 12」)

教育移住のご相談で最初に聞くのは「お父さん・お母さんは、どの資格で住むつもりですか」です。学校の話はそのあと。アメリカには「子どもに付き添うビザ」がないので、ハワイでは親が語学学校の学生になり、お子さんが F-2 で公立校に通う形が現実的です。私自身も学生ビザから始めました。
学校の費用と家賃は、どのくらいですか?
答えは「公立校でも留学生は有償の国が多く、家賃は2寝室で月 2,000〜2,700ドル前後が公的な目安」です。数字は公的な統計と教育委員会の公式ページだけを使っています。
- アムステルダム・クアラルンプールの家賃:この記事では公的な統計を確かめられなかったため載せていません。インターナショナルスクールの学費も学校ごとに違うため、各校の公式ページで確かめてください
- ハワイの公立校:親が F-1 で子どもが F-2 なら公立校に通えます。学校の制度と学区の仕組みは「ハワイの教育事情を徹底解説」、毎月の生活費の目安は「ハワイ移住のための費用完全ガイド」をご覧ください
- 為替で変わる:円に直した額は書いていません。家計は現地通貨で組み、為替の変動分を余裕として持っておきます

ハワイの家賃は高いですが、親子留学のご家庭で「家賃の次に効く」のは車を持つかどうかです。学校と公立校の近くに住んでバスで回せれば、毎月の固定費がかなり変わります。費用の相談では、家賃・車・保険の3つを最初に並べて考えます。
ハワイ(アメリカ)は、教育移住先としてどうですか?
答えは「親が学生(F-1)になり、子どもを F-2 で公立校に通わせる形なら、就労ビザや大きな投資がなくても始められる」です。アメリカには子どもに付き添うためのビザがない代わりに、親自身が学生として住む道があります。
- 手続きの順番:親の I-20 と家族分の I-20 → SEVIS 費 → ビザ面接 → 入国 → 公立校の編入。詳しくは「親子留学のF-1とF-2の手続き」と「ハワイ親子留学の完全ガイド」にまとめています
- 高校生だけで留学する場合:公立・私立・交換留学・短期の4つの道は「高校生のハワイ留学|公立は1年まで、私立・交換・短期の違い」をご覧ください
- 学力は家庭で:PISA の表のとおり、アメリカの平均点は日本より低いので、算数・国語は日本の教材を続ける家庭が多いです。英語の環境と、日本の学力の両方を取りにいく設計になります

「ハワイが一番」とは言いません。ニュージーランドのように親に付き添いのビザがある国もあります。ハワイの良さは、親が学生として1〜2年住みながら、お子さんを公立校に入れて「合うかどうか」を試せることです。合わなければ日本に戻る、合えば次の資格を考える、という順番が組めます。
関連動画もあるので、よかったらご覧ください。
まとめ:親の資格 → 子の学校と費用 → 教育と安全、の順で比べる
- 教育移住の分かれ目は親の滞在資格。付き添いのビザがあるのはニュージーランド、カナダは就労・就学許可かビジター、マレーシアは MM2H(預金 15万ドル〜)、オランダは親の就労、アメリカは親が F-1 で子が F-2
- PISA 2022 の平均点は日本が5か所すべてより高い。教育移住で得るのは点数ではなく環境
- GPI 2025 はニュージーランド3位、日本12位、マレーシア13位、オランダ14位、カナダ15位、アメリカ128位。国の順位と住む町の治安は分けて見る
- 公立校でも留学生は有償の国が多い(バンクーバー C$17,000/年、ニュージーランドも全額負担)。F-2 の子はハワイの公立校に通える
- 家賃の公的な目安は2寝室でホノルル 2,642ドル、バンクーバー C$2,363、オークランド 週 NZD 550
「うちの家族なら、どの形が組めるか」「ハワイで親が学生になる場合、子どもの学校はどうなるか」は、日本語でご相談いただけます。制度は各国で改定されるので、申請の前に必ず公式ページで確かめてください。
出典:OECD PISA 2022(米国教育統計センター NCES「International Comparisons: Reading, Mathematics, and Science Literacy of 15-Year-Old Students」2024年5月更新)、Institute for Economics & Peace「Global Peace Index 2025」(2025年6月)、カナダ移民・難民・市民権省 IRCC「Studying in Canada as a minor」(2025年12月18日更新)「About the visitor visa」(最長6か月)「Extend your stay」(visitor record)、Vancouver School Board「International Education: Fees」(2026年9月17日付。授業料 C$17,000/年)、オランダ移民帰化庁 IND「Inkomenseisen en normbedragen」(2026年の高度技能移民の給与基準)、オランダ政府「Leerplicht」(5〜16歳)、Malaysia My Second Home 公式「Guidelines」「Silver」「Gold」「Platinum」(2026年2月10日更新)、Immigration New Zealand「Guardian Visitor Visa」、ニュージーランド教育省「Education Circular 2020/08」(2026年10月15日更新。留学生は授業料を全額負担)、NZ Tenancy Services「Market rent」(Auckland Central、2026年1〜6月)、米国住宅都市開発省 HUD「FY2026 Fair Market Rents」(連邦官報 2025-18221、Urban Honolulu MSA)、CMHC「Rental Market Report 2025」(2025年12月11日公開)、8 CFR 214.2(f)(15)、米国国土安全保障省 Study in the States「Bringing Dependents」「F-1 Kindergarten Through Grade 12」、Academia Language School「申込の流れ」。いずれも2026年10月29日確認。この記事は2026年10月29日時点の情報です。法的な助言ではありません。各国のビザ・学費・家賃は改定されるため、申請の前に公式ページで確かめてください。ビザの発給と入国の許可は各国の政府が判断し、学校が約束することはできません。


