ハワイの保険ガイド|医療費が高いハワイで安心して暮らすための選び方とおすすめプラン

ハワイでの長期滞在や移住、留学を考えている方にとって、医療費と保険の問題は避けて通れません。実は、ハワイでは1回の受診で100ドル以上、救急車で1,000ドル以上かかることも珍しくありません。
この記事では、ハワイの医療費の実情から、現地で利用できる健康保険の種類、留学生や家族向けの保険選びのポイントまで、安心して暮らすために知っておきたい情報をわかりやすく解説します。
本記事をガイドする人

School Owner / Hironori Yamaguchi
Yamahi
紹介文 / Introduction
Honoluluにある創立56年目のAcademia Language SchoolのSchool Owner | 家族で2022年にハワイ移住・3児の父。趣味は子供のゴルフキャディー。
目次
ハワイの医療費事情と保険の必要性
ハワイでは、医療費が非常に高額です。ここでは、ハワイの医療費事情と保険の必要性について解説します。
外来診療や救急車の費用
ハワイでは、外来診療1回で100ドル以上、救急車の利用で1,000ドル以上かかることもあります。
例えば、夜間救急病院に行った際には、診察・検査で約1,000ドル(約15万円)かかったという事例もあります。このような高額な医療費に備えるためには、適切な健康保険への加入が不可欠です。

実際に私の子供が救急車に乗ることになって、請求書を見たら2500ドル(40万円近い金額)が!保険でカバーできたのでよかったですが、金額にはびっくりしました!
入院費用の実情
入院費は1日あたり30〜45万円に達することもあり、手術や集中治療室(ICU)の使用があった場合には1,000万円を超えるケースも報告されています。
例えば、ICUに収容されると1日5,000ドル以上かかる例も少なくありません。また、盲腸の手術で約700〜1,000万円かかる可能性があるとの報告もあります。
保険未加入のリスク
保険に加入していない場合、これらの高額な医療費を全額自己負担しなければならず、経済的な負担が非常に大きくなります。
例えば、定期健診の費用が約5万円であり、保険に入っていない場合は全額自己負担になります。
また、ハワイでは救急車の利用が高額で、1回1,000〜2,000ドルが相場であるため、軽症であれば救急車の利用は避けるのが賢明です。
保険加入の重要性
高額な医療費に備えるためには、適切な健康保険への加入が不可欠です。ハワイでは、雇用主を通じて保険に加入するケースが多く、週20時間以上働く場合、企業が保険提供を義務づけられていることもあります。
また、個人で保険を契約する方法もあり、フリーランスや事業主はACAプランを活用すれば、収入に応じて補助金が出る場合もあります。
短期滞在者向けの保険として、日本で加入できる海外旅行保険もありますが、長期でハワイに住む予定なら現地保険への切り替えをおすすめします。
ハワイ現地にある保険の種類
現地の人たちが入れる保険はさまざまな種類があります。多くがSSN(ソーシャル・セキュリティ・ナンバー)がないと入れないので、学生ビザや観光ビザでは入れませんので注意が必要です。
現地の健康保険プラン
ハワイで一般的に利用されている健康保険プランには、以下のようなものがあります:
- HMSA(Hawaii Medical Service Association):ハワイ最大手の非営利保険会社で、広範な医療ネットワークを持ち、PPO(Preferred Provider Organization)プランを提供しています 。
- Kaiser Permanente:自社の医療施設を中心にサービスを提供するHMO(Health Maintenance Organization)プランを採用しており、保険料が比較的安価です 。
- HMAA(Hawaii Medical Assurance Association):中小企業向けの保険プランを提供しており、特定のニーズに対応しています 。
- UHA(University Health Alliance):教育機関や研究機関向けの保険プランを提供しています。
低所得者向けの保険制度
ハワイ州では、低所得者向けに「Med-QUEST(メドクエスト)」と呼ばれる公的健康保険制度があります。この制度は、一定の収入や資産条件を満たす州民に対して、無料または低額で医療サービスを提供しています 。
オバマケア(ACA)プランの活用
個人事業主やフリーランスの方々には、ACA(Affordable Care Act)に基づく保険プランの利用が推奨されます。所得に応じた補助金を受けることができ、保険料の負担を軽減することが可能です 。
ハワイに来るなら最初は日本の海外旅行保険がおすすめ
日本の保険会社が提供する海外旅行保険は、ハワイでの生活を始める際に多くのメリットがあります。
ハワイの現地保険との比較
ハワイの現地保険は、長期滞在者や移住者向けに設計されていますが、保険料が高額になる傾向があります。また、加入手続きや補償内容の確認など、英語での対応が必要となる場合もあります。
一方、日本の海外旅行保険は、短期滞在者や留学生向けに設計されており、保険料が比較的安価で、加入手続きも日本語で行えるため、初めてのハワイ生活を始める際に適しています。
ハワイでの生活を安心して始めるためには、まず日本の海外旅行保険に加入し、現地での生活に慣れてから、必要に応じてハワイの現地保険への切り替えを検討することをおすすめします。
これにより、高額な医療費や物損に対する備えを万全にし、安心してハワイでの生活をスタートできます。
主な日本の海外旅行保険
以下に、主要な保険会社の特徴を紹介します。
ジェイアイ傷害火災の「t@biho」(1年単位可能)
ジェイアイ傷害火災の「t@biho」は、留学期間や目的に応じた柔軟なプランを提供しています。例えば、31日間のハワイ滞在の場合、保険料は13,740円からとなっており、治療・救援費用は1,000万円、個人賠償責任は1億円まで補償されます。また、携行品損害や航空機寄託手荷物遅延など、物損に関する補償も充実しています。
東京海上日動の「MARINE PASSPORT」(1年単位可能)
東京海上日動の「MARINE PASSPORT」は、ハワイでの生活に必要な補償を網羅したプランを提供しています。例えば、5日間のハワイ滞在の場合、保険料は2,400円からとなっており、治療・救援費用は3,000万円、個人賠償責任は1億円まで補償されます。また、携行品損害や航空機寄託手荷物遅延など、物損に関する補償も充実しています。
URL:https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/service/travel/kaigai/marinepassport/
AIG損保の留学保険
AIG損保の留学保険は、医療費の補償だけでなく、緊急時のサポートも充実しています。治療・救援費用が無制限のプランもあり、万が一の高額な医療費にも対応可能です。また、24時間対応のアシスタンスサービスがあり、現地でのトラブルにも迅速に対応してくれます。
URL:https://travel.aig.co.jp/ota/plan/study

私は。ハワイに来る時には家族全員、東京海上の保険に入りました。1名・1年あたりだいたい20万円程度でした。
ハワイ移住のための保険選びのポイントと注意点
保険プランの比較方法
保険プランを選ぶ際には、以下のポイントを比較検討することが重要です:
- 保険料:月額の支払い額を確認し、予算に合ったプランを選びましょう。
- 補償内容:医療費のカバー範囲や自己負担額、処方薬の補償などを確認します。
- ネットワーク病院の有無:加入する保険が提携している医療機関(In Network)を把握し、利用可能な病院やクリニックを確認しましょう。
日本語対応の医療機関の有無
英語に不安がある方は、日本語対応の医療機関や通訳サービスの有無を確認することが重要です。ホノルルなどの都市部には、日本語を話す医師やスタッフがいる医療機関が存在します 。
保険加入のタイミングと手続き
ハワイでの保険加入は、原則としてオープンエンロールメント期間(通常は毎年11月1日から)に行われます。この期間外に加入する場合は、特定の条件を満たす必要があります。
まとめ
ハワイでの生活には高額な医療費リスクが伴いますが、適切な保険に加入することで安心して滞在できます。まずは日本の海外旅行保険で備え、必要に応じて現地保険へ切り替えるのが賢明な選択です。自身に合った保険を選びましょう。