語学学校とは?一日のスケジュールから選び方まで解説
語学学校は、外国語を身につけることだけを目的にした、留学生向けの学校です。入学に英語の点数は要らず、初日の前にクラス分けのテストを受けて、自分のレベルのクラスに入ります。アメリカの語学学校の場合、授業は1日4〜5時間ほどで、残りの時間は宿題や生活の中で英語を使います。選ぶときは、どのビザで通うか(ESTA か学生ビザ F-1 か)を先に決め、F-1 なら学校の認定と I-20 の発行を確かめてから、時間割と費用で比べるのが近道です。この記事では、連邦規則と米国国土安全保障省(Study in the States)の案内、ハワイ・アラモアナの Academia Language School の時間割を例に、語学学校の中身と選び方を Academia 編集部がまとめます(2026年10月18日時点)。
執筆:Academia 編集部/監修:Yamahi(School Owner, Academia Language School)
本記事をガイドする人

School Owner / Hironori Yamaguchi
Yamahi
紹介文 / Introduction
Honoluluにある1969年創立・CEA認定のAcademia Language SchoolのSchool Owner | 家族で2022年にハワイ移住・3児の父。趣味は子供のゴルフキャディー。
語学学校とは、どんな学校ですか?
答えは「外国語の授業だけを行う学校で、大学のような単位や学位は出ない」です。大きく分けて、民間の語学学校と、大学に付属する英語のプログラムがあります。
- 民間の語学学校:一般英語のほか、ビジネス英語や TOEIC・TOEFL 対策など、目的別のコースを持つところが多く、入学日も毎週や毎月など細かく設定されています
- 大学付属の英語プログラム:大学への進学に向けたアカデミック英語が中心で、学期の始まりに合わせて入学するのが一般的です
- 留学生を受け入れる条件:アメリカで学生ビザ(F-1)の学生を受け入れる英語のプログラムは、国土安全保障省の SEVP(学生・交流訪問者プログラム)の認可を受け、さらに米国教育省が認める認定機関の認定を持っている必要があります(Study in the States「English Language Training」、Public Law 111-306)。この2つがあって初めて、学校は入学許可証の I-20 を発行できます
Academia Language School は1969年にホノルルで始まった語学学校で、英語プログラムの認定機関 CEA(Commission on English Language Program Accreditation)の認定校です。
入学に、どのくらいの英語力が必要ですか?
答えは「英語の点数は要らない。入学前のクラス分けテストでレベルが決まる」です。交換留学や大学への正規留学と違い、語学学校は英語がほとんど話せない人から上級者までを受け入れ、レベル別のクラスで教えます。
Academia の場合、入学の前の週の金曜日(日本時間の土曜日の朝)に、文法と会話のクラス分けテストを受けます。それぞれ15〜30分ほどで、日本からオンラインでも受けられます。会話のテストのあとに、そのまま講師と受けるクラスを相談します。レベルは初級・中級・上級の3つで、入学後1週間はクラスの登録を変えられます(学校サイト「クラス分けとクラスの選び方」)。

「英語が全然できないけど大丈夫ですか」は、いちばん多い質問です。大丈夫です。初級のクラスは、英語で自己紹介ができないところから始める人ばかりです。ただ、出発までの間に中学英語の単語と文法をひととおり見直しておくと、最初の1か月の伸び方がまったく違います。テストで少し上のクラスに入れると、それだけ多くのことを吸収できます。
語学学校の1日・1週間は、どんな流れですか?
答えは「授業は1日数時間で、残りは宿題・アクティビティ・生活の時間」です。時間割は学校ごとに違うので、ここでは Academia の F-1 の学生の例で説明します。

- 授業は月曜〜木曜:1日を早朝・午前・午後・夕方の4つの時間帯(各2時間30分、休憩を含む)に分け、F-1 の学生は2つの時間帯を受けます。1日5時間、週4日で週20時間です
- 授業の中身:レベルごとに文法と会話の授業があり、TOEIC・TOEFL・発音・語彙などの選択科目を組み合わせます
- 金曜日:10:00〜12:00 ごろに、レベルを問わず無料で参加できる「Freaky Friday」の授業があります。出席は取らないので、旅行や自習に使う人もいます
- 放課後と週末:宿題、学校のアクティビティ、ホームステイ先や友達との会話など、授業で習った英語を使う時間です
週4日で F-1 の条件を満たす仕組みは「週4日制の語学学校とは?」で詳しく説明しています。
何時間・何週間通えばいいですか?ビザとの関係は?
答えは「週18時間以上のフルタイムで通うなら F-1、旅行の合間の短いコースなら ESTA」です。語学学校の時間数は、ビザの条件とつながっています。
- F-1(学生ビザ):授業の大半が教室で行われる語学プログラムでは、週18時間以上の出席がフルタイムの条件です(8 CFR 214.2(f)(6)(i)(D))。オンラインの授業はこの時間に数えられません(同 (G))。Academia の F-1 の新入生の授業料は、8週 2,313ドル、12週 2,795ドル、24週 5,561ドル、48週 9,153ドルで、初回に登録料 100ドルと技術・コピー費 135ドルがかかります(2026年、学校サイト「F-1 新入生の学費」)
- ESTA(ビザ免除):観光で入国した人は、学校の課程に在籍できません(8 CFR 214.2(b)(7))。旅行に付随する短い、単位の出ないコースだけが認められます(9 FAM 402.2-4(A)(6))。Academia の非学生ビザの方向けのコースは週15時間で、1週 279ドルから、最長12週までです(学校サイト「非学生ビザの方の学費」)
- 期間の目安:英語に慣れるだけなら数週間、日常会話を身につけたいなら数か月以上、というのが一般的な考え方です。ESTA の滞在は1回90日までなので、それより長く学ぶなら最初から F-1 を考えます
ESTA と F-1 の境目は「ESTAで短期留学できる週数は?」に、申し込みから入学までの手順は学校サイトの「申込の流れ」にまとめています。ビザの発給と入国の可否は米国政府が判断し、学校が約束することはできません。
語学学校に通うメリットとデメリットは?
答えは「短い期間に英語漬けになれるのがメリット、費用と自分の使い方しだいで差が出るのがデメリット」です。
- メリット①英語を使う量が増える:授業で習ったことを、その日のうちに生活の中で使えます。独学や日本の英会話教室との一番の違いは、この「使う量」です
- メリット②いろいろな国の友達ができる:クラスメイトの多くは英語を学ぶ留学生で、国ごとの発音や考え方に触れられます
- メリット③始める時期を選べる:入学日が細かく設定されている学校なら、仕事や家族の予定に合わせて渡航できます。Academia は毎週月曜日が入学日です
- デメリット①費用がかかる:授業料のほかに、航空券、滞在費、保険、F-1 なら SEVIS 費(350ドル)とビザ申請料(185ドル)がかかります(ICE、在日米国大使館)
- デメリット②成果は自分しだい:授業に出るだけでは伸び方に限りがあります。同じ国の人とだけ過ごすと、英語を使う時間が減ります

伸びる人に共通しているのは、授業のあとに「英語を使う予定」を自分で作っていることです。カフェの店員さんに一言話しかける、学校のアクティビティに毎回出る、それだけで1日に話す量が倍になります。授業は1日5時間でも、残りの19時間をどう過ごすかで、3か月後の差がはっきり出ます。
語学学校は、どう選べばいいですか?
答えは「ビザ→認定と I-20→時間割→レベルとコース→費用→場所とサポートの順に絞る」です。先にビザを決めると、通える時間数と期間が決まり、候補の学校が自然に絞れます。

- ビザ:週18時間以上か、90日を超えて学ぶなら F-1。旅行の合間の短いコースなら ESTA
- 認定と I-20:F-1 で通うなら、学校の英語プログラムが SEVP の認可と、米国教育省が認める機関の認定を持っているかを、学校の公式サイトで確かめます
- 時間割:1日何時間・週何日か、開始時間を選べるか、入学日の頻度。働きながら、家族と一緒に、など自分の生活に合うかを見ます
- レベルとコース:レベルの数、クラス分けの方法、入学後にクラスを変えられるか、TOEIC・発音・ビジネス英語などの選択科目があるか
- 費用の全体:授業料だけでなく、登録料・教材費・SEVIS 費・ビザ申請料・滞在費・保険を足して比べます。返金の規程も申し込む前に読みます
- 場所とサポート:住む場所からの通いやすさ、学生の国籍の幅、困ったときに日本語で相談できるか

学校を比べるときは、授業料の表だけで決めないでください。同じ「12週」でも、週の時間数や、登録料・教材費の扱いが学校ごとに違います。気になる学校には「12週で全部でいくらになりますか」と同じ質問を送って、見積もりを並べて比べるのがいちばん確実です。Academia にも日本語で聞いていただけます。
まとめ:語学学校は「ビザを決めてから、時間割と費用で比べる」
- 語学学校は外国語の授業だけを行う学校。入学に英語の点数は要らず、入学前のクラス分けテストでレベルが決まる
- 授業は1日数時間。Academia の F-1 の学生は月〜木に1日5時間、週20時間で、金曜は自由参加の授業がある
- 週18時間以上のフルタイムで通うなら F-1、旅行の合間の短いコースなら ESTA。F-1 で通うなら、学校の SEVP の認可と認定を確かめる
- 費用は授業料に、登録料・SEVIS 費・ビザ申請料・滞在費・保険を足して比べる
- 伸びるかどうかは、授業のあとの時間の使い方で決まる
「自分の予定なら何週間・どのビザがいいか」「全部でいくらかかるか」は、日本語でご相談いただけます。渡航の時期と期間、英語の経験を教えていただければ、合うコースと見積もりをご案内します。関連記事:「ハワイ留学の費用・学校・ビザ」「アメリカ学生ビザ(F-1)の取り方」
出典:SEVP Study in the States「English Language Training」「Full Course of Study」、Public Law 111-306(Accreditation of English Language Training Programs Act)、8 CFR 214.2(b)(7)・(f)(6)(i)(D)・(G)、米国国務省 外務マニュアル 9 FAM 402.2-4(A)(6)、ICE「I-901 SEVIS Fee」、在日米国大使館・領事館「学生ビザ」、Academia Language School「クラス分けとクラスの選び方」「Class Schedule」「F-1 新入生の学費」「非学生ビザの方の学費」(いずれも2026年10月18日確認)。この記事は2026年10月18日時点の情報です。料金・時間割は変わることがあるため、申し込む前に学校の最新の案内を確かめてください。ビザの発給と入国の可否は米国政府が判断し、学校が約束することはできません。


