ハワイ移住にひそむ8つの後悔とは?知っておくべき理想と現実のギャップも紹介
ハワイは日本人にとって憧れの移住先のひとつです。美しい自然、温暖な気候、リラックスした雰囲気など、魅力的な要素がたくさんあります。
しかし、ハワイに移住した人の中には、思い描いていた理想と現実のギャップに苦しんでいる人も少なくありません。
ハワイ移住にはどんな後悔があるのでしょうか?
また、後悔しないためにはどんな準備が必要なのでしょうか?
この記事では、ハワイ移住をした人が感じる8つの後悔と、理想と現実のギャップについて紹介します。ハワイ移住を考えている人は、ぜひ参考にしてください。
本記事をガイドする人
School Owner / Hironori Yamaguchi
Yamahi
紹介文 / Introduction
Honoluluにある創立55年目のAcademia Language SchoolのSchool Owner | 家族で2022年にハワイ移住・3児の父。趣味は子供のゴルフキャディー。
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目次
ハワイ移住をした人が感じる8つの後悔
ハワイ移住をした人が感じる後悔は、主に以下の8つに分けられます。
- 高物価と低賃金
- 意外と厳しい英語の壁
- ハワイタイムに慣れるのが難しい
- 医療費が高すぎる
- 教育の質と環境に懸念
- 人間関係のストレス
- 日本との文化の違い
- いつもどこでも日焼けするリスクがある
1つずつ見ていきましょう。
1. 高物価と低賃金
ハワイはアメリカの中でも物価が高いことで有名です。特に食品や住宅などの生活必需品は、日本と比べてかなり割高です。例えば、ハワイの食品価格は日本の1.5倍、住宅価格は日本の2倍以上になります。
一方、ハワイの平均賃金はアメリカの中では高くありません。USA Todayが調査した2024年のデータによると全米の平均賃金が$59,384ですが、ハワイは$62,296になっています。
つまり、ハワイは物価が高いにも関わらず、収入が高くない地域という状況になります。高物価と低賃金はハワイ移住をした人の多くが感じる経済的なストレスの原因になります。
参照:Average salary in the U.S. in 2024 | USA Today
2. 意外と厳しい英語の壁
ハワイは日本人にとって親しみやすい場所と思われがちですが、英語が話せないと生活に困ることが多いも実態です。
当たり前ですが、ハワイにおいても公的な場では英語が必須です。例えば、ビザや税金、保険などの手続きや、学校や病院などのサービスを利用するときは、英語でやりとりしなければなりません。
また、ハワイには日本人以外の多様な民族や文化があります。ハワイの人口の約40%はアジア系、約25%は白人、約10%はハワイ先住民です。これらの人たちとコミュニケーションをとるには、英語が必要です。
ハワイ移住をした人の中には、英語の壁にぶつかって孤立感や不安を感じる人もいます。
3. ハワイタイムに慣れるのが難しい
ハワイは、リラックスした雰囲気とゆったりした時間の流れが魅力のひとつです。
しかし、これが逆にストレスになることもあります。ハワイでは、時間にルーズな人が多く、約束や予定が遅れたり変更されたりすることがよくあります。
これを「ハワイタイム」と呼びます。ハワイタイムは、ハワイの人たちにとっては自然なことですが、日本のように時間に厳しい文化に慣れている人にとっては、不快や不満を感じることがあります。
ハワイ移住をした人の中には、ハワイタイムに慣れるのが難しく、イライラしたり落ち込んだりする人もいます。
4. 医療費が高すぎる
ハワイは、アメリカの医療制度に従っています。アメリカの医療制度は、日本と比べて非常に複雑で高額です。
アメリカでは、医療保険に加入していないと、病院や薬局での治療費や薬代を全額自己負担しなければなりません。
また、医療保険に加入していても、保険の種類や内容によって、自己負担の割合や上限額が異なります。
例えば、ハワイでは骨折の治療だけで約270万円もかかります。 手術も必要な重症となると1,000万円以上の自己負担を覚悟しなければなりません。
日本の医療費の自己負担額とハワイでの費用を比べると数倍から数十倍になります。ハワイ移住をした人の中には、医療費が高すぎて、病気や怪我をしたときに困る人もいます。
5. 教育の質と環境に懸念
ハワイには、日本人の子どもが入学できる学校がたくさんあります。アメリカは移民の国ですので、どんなバックグラウンドの子供であっても公立の学校は必ず受け入れてくれます。
ただし、ハワイはアメリカ本土と比べて公立の学力が低く、住む場所によって学力がかなり低い地域もあります。ハワイの公立学校は、授業料が無料ですが、教育の質や環境に問題があったり、教室の老朽化や設備不足などの問題がある可能性があります。
一方でプライベートスクールを選ぶと、授業料が高いことや、通学に時間がかかることなどのデメリットがあります。例えば、ハワイのプライベートスクールの授業料は、年間約2〜3万ドル(約300〜450万円)です。ハワイの平均的な収入では学校に通わせる授業料だけでも負担が大きいといえます。
ハワイ移住をした人の中には、子どもの教育に関して不安や後悔を感じる人もいます。
関連サイト:ハワイお受験.com
6. 人間関係のストレス
ハワイは、多様な民族や文化が共存する場所です。
異なる価値観や考え方に触れることができるというメリットでもありますが、人との付き合い方やコミュニケーションの仕方がハワイと日本では異なります。
ハワイの人たちはオープンでフレンドリーですが、様々なところで違う考えを持っているため、人間関係が上手くいかず悩む人もいます。
7. 日本との文化の違い
ハワイは、日本とは異なる文化や習慣があります。新しい価値観を知ることができるというメリットがありますが、文化の違いに戸惑うこともあります。
ハワイでは、日本とは異なる食べ物や服装、挨拶やマナーなどがあります。ハワイの服装は、日本の服装よりもカジュアルで露出が多かったり、ハワイの挨拶やマナーは、日本の挨拶やマナーよりも簡単で気楽です。
ハワイ移住をした人の中には、日本との文化の違いに馴染めなかったり、不快に感じたりする人もいます。
8. いつもどこでも日焼けするリスクがある
ハワイは、一年中暖かくて日差しが強い場所です。これは、日光浴やアウトドアスポーツを楽しむことができるというメリットがあります。
しかし、ハワイの日差しは常に日焼けするリスクにもなりえます。例えば、ハワイの紫外線は、日本よりも強いといわれており、日焼けによって肌がダメージを受ける可能性があります。
ハワイ移住で後悔した理想と現実のギャップ
ハワイ移住をした人が事前に思っていた理想と現実にギャップを感じることがあります。ここでは、ハワイ移住で後悔する可能性がある「理想と現実のギャップ」を主に以下の3つに分けてご紹介していきます。
- 都会好きには不向き
- 日本と比べて治安が悪い
- ハワイでできることは意外と少ない
1つずつ見ていきましょう。
都会好きには不向き
ハワイは、自然が豊かで静かな場所です。都会の喧騒から逃れることができます。
一方で、ハワイでは都会のように便利な交通や施設が少なく、娯楽やショッピングの選択肢が限られます。例えば、ハワイの公共交通機関は、バスが主で、電車は一部のみです。
また、ハワイのエンターテイメントは限られており、メジャーリーグなどスポーツイベントは限られています。娯楽もビーチやサーフィンが主で、ナイトライフで出かける先は多くありません。
ハワイ移住をした人の中には、都会の生活に慣れていた人が、ハワイの生活に物足りなさや退屈さを感じる人もいます。
日本と比べて治安が悪い
ハワイは、日本と比べて治安が悪いといえます。
ハワイは、アメリカの中では犯罪率が低い方ですが、日本と比べて犯罪に巻き込まれるリスクが高いです。
ハワイ移住をした人の中には、日本と比べて治安が悪いことに不安や恐怖を感じる人もいます。ハワイでも基本的に夜は出歩かないほうが安全です。
ハワイでできることは意外と少ない
ハワイには、美しいビーチやサーフィン、ハワイアンカルチャーなど、魅力的なことがたくさんあります。
しかし、ハワイでは日本と比べて季節や風景の変わりが少なく、やれることが限定的で同じようなことを繰り返すことになります。
例えば、ハワイの季節は、日本の季節とは異なり、夏と冬の2つしかありません。また、ハワイの風景は、日本の風景とは異なり、海や山や花が主で、雪や紅葉や桜はありません。さらに、ハワイでできることは、日本でできることとは異なり、ビーチやサーフィンやハワイアンカルチャーが主で、スキーや温泉や祭りはありません。
ハワイ移住をした人の中には、日本と比べてハワイでできることが少ないことに飽きたり、寂しくなったりする人もいます。
ハワイ移住で後悔しないための準備
ハワイ移住をした人が感じる後悔や理想と現実のギャップを避けるためには、ハワイ移住をする前に、しっかりと準備をすることが大切です。
ハワイ移住で後悔しないための準備は、主に以下の3つに分けられます。
- 最低限の英語レベルを習得しておく
- 余剰金は準備しておく
- 理想を膨らませすぎない
1つずつ見ていきましょう。
最低限の英語レベルを習得しておく
ハワイ移住で後悔しないためには、最低限の英語レベルを習得しておくことが必要です。
英語が話せないと、ハワイでの生活に困ることが多くなり、ストレスを感じます。また、ハワイには日本人以外の多様な民族や文化があります。これらの人たちとコミュニケーションをとるには、英語が必要です。
さらに英語レベルが高いほど、ハワイでの仕事や収入の幅が広がります。
ハワイ移住をする前に、最低限の英語レベルを習得しておくことで、ハワイでの生活に不便や不安を感じることを減らすことができます。
余剰金は準備しておく
ハワイ移住で後悔しないためには、余剰金を準備しておくことが必要です。
ハワイは物価が高いため、ハワイ移住をする前に余剰金は準備しておくことで、ハワイでの生活に経済的な不安や困難を感じることを減らすことができます。
理想を膨らませすぎない
ハワイ移住で後悔しないためには、理想を膨らませすぎないことが必要です。
ハワイ移住をする前に、ハワイに対して抱いている理想が、ハワイ移住をした後に、現実と合わないことが原因で、後悔や失望を感じることがあります。
ハワイの生活は、新しいことに挑戦することができるというメリットがありますが、同時に文化の違いに戸惑ったり、不快に感じたりすることもあります。
ハワイ移住をする前に、理想を膨らませすぎないことで、ハワイでの生活に不満や不幸を感じることを減らすことができます。
まとめ
この記事では、ハワイ移住をした人が感じる8つの後悔と、理想と現実のギャップについて紹介しました。
ハワイへの移住を後悔しないようにするためには、下調べと準備が必要です。万が一失敗したと感じたとしても、ハワイにいるとなんとかなる気もします。ぜひ前向きに物事を捉えて移住生活を楽しんでください。
充実したハワイでの移住生活を送れることを祈っています。