ハワイ留学は社会人におすすめ!5つのメリットとプログラム例・費用・注意点まで解説
ハワイの美しい自然と温かい文化の中で、新たな知見を得たいと思うことはありませんか。社会人になると、毎日の仕事が忙しく、留学への憧れを持ちつつも、実際に一歩を踏み出すのは難しいと感じるかもしれません。
しかし、社会人のハワイ留学は、英語力をつけることが目的だけでなく、キャリアアップやキャリアチェンジを目指す場合にも向いています。この記事では、ハワイ留学に社会人が行く5つのメリットと留学のスタイル例を解説します。留学には欠かせない費用やビザ、知っておくべき注意点も紹介しますので、ぜひご一読ください。
本記事をガイドする人
School Owner / Hironori Yamaguchi
Yamahi
紹介文 / Introduction
Honoluluにある創立55年目のAcademia Language SchoolのSchool Owner | 家族で2022年にハワイ移住・3児の父。趣味は子供のゴルフキャディー。
目次
ハワイ留学に社会人が行く5つのメリット
ハワイ留学に社会人が行くメリットには、主に以下の5つがあります。
- さまざまな期間やコースがある
- 語学留学に向いている
- 留学後に1年間働ける制度がある
- 社会人の視点で留学から学びを得られる
- 日本の良さを再認識できる
1つずつ見ていきましょう。
さまざまな期間やコースがある
ハワイ留学に社会人が行くメリットの1つ目は、さまざまな期間やコースがあることです。TOEIC・TOEFLなどの試験対策コースや大学進学コースはもちろん、ビジネス英語の向上を目指す社会人向けのコースもあります。
また、ヨガやフラダンスのインストラクター資格を取得するものや、ネイルの技術が取得できるなど、キャリアチェンジに役立つさまざまなプログラムがあるのも特徴です。留学の目的や期間にあわせて、豊富なプログラムから選べるのがハワイ留学の魅力です。
語学留学に向いている
ハワイ留学に社会人が行くメリットの2つ目は、語学留学に向いていることです。ハワイは、日常生活で日本語が使える場面も多い一方で、多様な国から留学生や観光客が集まってくる場所です。
そのため、留学中は世界中から来た人々と英語を使ってコミュニケーションをとる機会も少なくありません。異文化交流を通じて、英語での表現力や理解力が高められるでしょう。
また、語学学校では、入学時の英語力に基づき、初級から上級までのレベル別のクラスに分けられるのが一般的です。自分の英語力にあったカリキュラムで効率的に学習を進めることができ、無理なく英語力を向上させられます。
レベル別のクラスは、自分と同じ程度の語学力を持つクラスメイトと一緒にいることで、恥ずかしさを感じることなく積極的に発言や質問を行うことができ、お互いに高め合えるでしょう。
留学後に1年間働ける制度がある
ハワイ留学に社会人が行くメリットの3つ目は、留学後に1年間働ける制度があることです。
ケースによっては米国で1年以内で終了できる学習プログラムを終えた後、最大1年間の就業資格が得られるOPT(オプショナル・プラクティカル・トレーニング)制度を活用できます。
就業ビザを取得するのが難しいと言われるハワイでも、OPT制度を活用することで、学生ビザで渡航しながら実務経験を積むことができます。ハワイで仕事をしたいと考えている社会人や、1年以上ハワイで学びたいという方が、夢を実現できる方法です。OPT制度を利用するための条件は、主に以下の4つです。
- 最低1年間学生ビザ(F-1ビザ)で学んでいること
- 就業は自分の専攻分野に関連している必要があること
- 修了証や学位を取得できるプログラムを受講していること
- 就業先は自分で探すこと
OPT制度の利用を検討中で留学計画を立てるときには、自分の受講するコースがOPT申請資格を満たしているか、その専攻で就業するチャンスがハワイにあるかを事前に調べておきましょう。
社会人の視点で留学から学びを得られる
ハワイ留学に社会人が行くメリットの4つ目は、社会人の視点で留学から学びを得られることです。社会人経験のない学生とビジネス経験のある社会人では、物事の見方に大きな違いがあります。
実際にビジネス経験があるからこそ、学生時代には気づくことがなかったハワイと日本の文化や生活の違いを深く実感でき、興味を持つためです。例えば、ホームステイをすると、現地の人々の働き方や暮らし方に触れることができます。日本の社会人の暮らし方と比較して新しい考え方を発見したり、これまでとは違ったアイデアが生まれたりすることがあるでしょう。
社会人になってからの留学経験は貴重な体験となり、これからの働き方や自分の視野を広げる貴重な機会となるはずです。
日本の良さを再認識できる
ハワイ留学に社会人が行くメリットの5つ目は、日本の良さを再認識できることです。日本に住んでいると、家族・友人・職場の同僚などの身近な存在に囲まれ、日本の文化や社会を客観的に捉える機会は少ないかもしれません。
しかし、海外に出ることで、今まで気づかなかった日本の良さや問題点に気づくことがあります。そして、ハワイから見た日本のイメージや、世界の中での日本の位置づけを新たな視点から学べます。
特に、将来世界各国の人々と関わる業界で働きたい、ビジネスを展開したいと考えている人にとって、ハワイ留学の経験は非常に価値のある体験となるでしょう。
目的別!社会人のハワイ留学のスタイル例
ここでは、目的別の社会人のハワイ留学のスタイル例を以下の3つ解説します。
- 短期留学
- 大学留学
- 習い事・お稽古留学
1つずつ見ていきましょう。
短期留学
社会人のハワイ留学には、休暇利用や転職活動中の空き期間を活かした短期留学があります。一般的に、短期留学では語学留学に通い、英語を集中して学びます。1週間から6ヶ月の間で自分のスケジュールに合わせて柔軟にプランを立てられます。有休や長期休暇を利用して留学することも可能です。
また、語学学校で学びながらも、ハワイの自然や文化に触れながらリフレッシュする時間の持てる方法です。忙しい社会人であっても短期であればスケジュールが組みやすく、英語の学び直しやキャリアアップのチャンスを掴むことができるでしょう。
大学留学
社会人のハワイ留学の選択肢の中には、大学留学があります。長期留学になるため留学費用は他のスタイルに比べて高くなりますが、海外で大学の学位が取得できるというメリットがあります。
学位を取得することで、専門知識を深めるだけでなくグローバルな視野を持つことができます。また、卒業後は現地での就職という進路もあるため、国際的なキャリアの基盤を築くことが可能です。将来的に海外で働きたいと考えている社会人にとっては、良い選択肢となるでしょう。
習い事・お稽古留学
社会人のハワイ留学では、習い事やお稽古といった特定のスキル習得を目的とした留学も人気です。ハワイでは、ネイルアート・エステ・マッサージなどの美容系の関連資格取得を目指すプログラムが豊富にあり、専門的な技術と知識を身につけられます。
また、ヨガやフラダンスといったハワイならではの文化を学ぶコースがあり、習い事を通じて異文化に触れられるお稽古留学も人気です。
習い事やお稽古留学は、趣味や特技を深めたい方や、ハワイで技術を学び、キャリアチェンジしたい社会人におすすめの留学スタイルです。
ハワイ留学に社会人が行くときのビザは?
社会人がハワイ留学するときのビザは、留学の種類・期間・授業時間によって異なります。大きく分けて、ビザが不要な場合とF-1ビザ、M-1ビザの3つがあります。
ビザの種類 | 必要になるケース |
ビザが不要 | ・90日未満の短期かつ週18時間未満のクラスを受ける場合・ESTA(電子渡航認証システム)による事前登録をする |
F-1ビザ(学生ビザ) | ・大学・大学院・語学学校に通うための学生ビザ・週18時間以上のクラスを受ける場合・90日以上滞在する場合 |
M-1ビザ(専門学生ビザ) | ・専門学校に通うための学生ビザ・学術以外の職業訓練に関連した研修や教育を受ける場合・週20時間以上のクラスを受ける学生であることが条件 |
短期留学で90日以内の滞在かつ週18時間未満の授業を受ける場合、ビザの取得は必要ありません。3カ月未満かつ1日3時間で週に5日通うなど、短期留学をする場合が当てはまります。しかし、ESTA(電子渡航認証システム)による事前登録が必要です。
長期留学やフルタイムでの語学学校や大学への通学を計画している場合は、F-1ビザ(学生ビザ)を取得する必要があります。対して、職業訓練など専門的な技術を身につけるためのコースを受ける場合は、M-1ビザが必要です。
ビザを申請するには、受け入れる教育機関からの入学許可書(I-20)や申請書、経済力を証明する銀行の残高証明書などが必要です。F-1ビザやM-1ビザの申請費用は約160ドルかかります。ビザ取得には時間もかかるため、留学の計画を立てるときには、余裕を持って手続きを進めましょう。
社会人のハワイ留学にかかる費用
社会人がハワイ留学を計画するとき、期間に応じた費用の概算をドルで理解することは重要です。以下の表は、留学にかかる主な費用を期間別にまとめたものです。
留学期間 | 学費 | 渡航費 | 住居費+食費 | 費用目安 |
1週間 | $350〜$700 | $540~$1,000 | $600~$800 | $1,200〜$2,000 |
1ヶ月 | $700~$1,000 | $540~$1,000 | $870~$1,700 | $2,000~$3,700 |
3ヶ月 | $2,400~$2,700 | $540~$1,000 | $2,600~$5,000 | $5,400~$8,700 |
6ヶ月 | $4,000~$6,000 | $540~$1,000 | $5,200~$10,000 | $9,700~$17,000 |
1年 | $8,000~$12,000 | $540~$1,000 | $10,400~$20,000 | $18,700〜$33,000 |
ただし、具体的な費用は留学プログラムや居住方法、生活スタイルによっても変わるため、上表は目安としてお考えください。
渡航費は留学期間に関わらず必要になるため、短期留学では航空券の割合が比較的高くなります。費用を抑えたい場合は、早期予約や格安航空会社の利用を検討しましょう。
また、ハワイでの居住費は、都市や滞在方法によって大きく異なります。社会人のハワイ留学の滞在先の主な選択肢には、コンドミニアム・シェアハウス・ホームステイがあります。コンドミニアムやシェアハウスは、細かいルールを気にすることなく生活できる滞在スタイルですが、ホノルルのような都市部では家賃が高いです。
費用を抑えたい場合には、ホームステイを検討するのも良いでしょう。ホームステイであれば一部食費も込みで滞在できるため、食費を抑えることも可能です。
ハワイ留学に社会人が行くときの注意点
ハワイ留学に社会人が行くときの注意点には、主に以下の3つがあります。
- 物価・家賃が高い
- 基本的にアルバイトはできない
- ホームレスの人口が他の州よりも多い
1つずつ見ていきましょう。
物価・家賃が高い
ハワイ留学に社会人が行くときの注意点の1つ目は、物価・家賃が高いことです。ハワイでは、食品をはじめ海外からの輸入品が多く、世界的に知られる高級リゾート地であることも影響し、物価が高めです。また、外食時にはチップを払う文化があるため、多めに費用を見積もっておく必要があります。
そして、ハワイ州の経済の中心であるホノルル市内では家賃が高いことも難点です。特に高級地区やビーチに近いエリアでは、より高額になる場合もあります。家賃を抑えたい場合は、通学できる範囲内で、ホームステイやシェアハウスを選ぶなどして、工夫するのもよいでしょう。
基本的にアルバイトはできない
ハワイ留学に社会人が行くときの注意点の2つ目は、基本的にアルバイトはできないことです。長期留学を検討している人の中には、滞在費をまかなうためにアルバイトを考えている方もいるかもしれませんが、ハワイの学生ビザでは、原則として就労ができません。
それでも、一部の大学では勉強に支障がないこととキャンパス内で働くことを条件に、週に20時間までのアルバイトが可能となるケースもあります。留学する学校やプログラムによって異なるため、事前によく確認しておくことが重要です。
また、米国はワーホリ協定国ではないため、ハワイでワーキングホリデーをすることはできません。そのため、ハワイで働きながら学ぶには、留学ではなくJ-1ビザ(インターン研修ビザ)を取得する必要があります。
ホームレスの人口が他の州よりも多い
ハワイ留学に社会人が行くときの注意点の3つ目は、ホームレスの人口が他の州よりも多いことです。ハワイは比較的治安が良く犯罪率も低いことで知られていますが、一方で、ホームレスの人々が他の州と比べて多いという側面もあります。
これには、ハワイの物価や家賃が高いことなどが影響しています。また、温暖な気候で、屋外で生活しやすいことも一因です。観光業の不安定さも収入減少につながり、経済的に困難を抱える人々が適切な支援を受けられず、ホームレスになるケースが増えています。
そのため、ハワイ留学ではホームレスが多いエリアでは夜間の外出を控えるなど、安全対策をしておくことをおすすめします。
まとめ
社会人のハワイ留学には、多様なプログラムの選択肢や語学留学に向いている環境など、さまざまなメリットがあります。学生とは違い、社会人はビジネス経験があるため、日本を客観的に知る機会としても最適です。
物価が高い、ホームレスが多いなどの注意点もありますが、社会人のハワイ留学で得られる国際的なコミュニケーション力は、多くの業界で高く表されるスキルです。温暖な気候の中でアクティビティも楽しめるハワイ留学を、ぜひ検討してみてください。