ハワイの入国審査は厳しい?注意点やスムーズに通過するためのポイントを解説
ハワイ(ホノルル)の入国審査は、ほとんどの人にとっては数分で終わる、ごく普通の手続きです。「厳しい」と感じるのは、答えが書類と食い違う・滞在の目的と長さがあいまい・ビザ免除(ESTA)で働く、または学校に通うつもりに見える、という3つの場合がほとんどです。
- 米国税関・国境警備局(CBP)が2025会計年度に入国の審査をした旅行者は4億1,900万人。そのうち別室での二次審査に回されたのは3%、スマートフォンなどの端末を調べられたのは0.01%未満
- 長引くのは「答えと書類の食い違い」「長い・頻繁・片道の滞在」「ESTA で働く・学校に通うように見える」の3つ
- この記事では、審査が長引く理由と、二次審査に回されたときの流れ、短期留学・親子留学で気をつけることに絞って、CBP と国土安全保障省の案内をもとに Academia 編集部がまとめます(2026年10月10日時点)
- 必要な書類と当日の流れの全体は、関連記事「ハワイの入国審査を完全解説」をご覧ください
執筆:Academia 編集部/監修:Yamahi(School Owner, Academia Language School)
本記事をガイドする人

School Owner / Hironori Yamaguchi
Yamahi
紹介文 / Introduction
Honoluluにある1969年創立・CEA認定のAcademia Language SchoolのSchool Owner | 家族で2022年にハワイ移住・3児の父。趣味は子供のゴルフキャディー。
ハワイの入国審査は、本当に厳しいのですか?
答えは「全員が審査の対象だが、長引く人はごく一部」です。CBP は、米国の入国地に着いた人は全員、移民・税関・農業の規則に照らして審査を受けると説明しています。
- ESTA(電子渡航認証)は入国を約束するものではなく、CBP は「ESTA の承認は入国できるかどうかを決めるものではない。入国できるかは到着のときに審査官が判断する」としています
- つまり、ESTA を持っていても質問はされますし、審査官は誰でも二次審査に回すことができます

日本のパスポートを持つ人の多くは、観光や短い滞在で、帰りの便と滞在先がはっきりしています。この条件がそろっていれば、審査は「目的・日数・滞在先」の3つの質問と、指紋・顔写真の撮影で終わるのが普通です。

学校には毎年たくさんの学生がホノルルの空港から来ますが、二次審査になったという話は年に数えるほどです。その数えるほどの例に共通しているのは「書類がスーツケースの中」「ESTA なのに『学校に通う』と答えた」のどちらかです。逆に言えば、この2つを避ければ、まず心配はいりません。
審査が長引くのは、どんなときですか?
審査官が確かめたいのは「この人は、言っているとおりの目的と期間で滞在し、期限までに出国するか」です。この見立てが揺らぐと、質問が増えたり、二次審査に回されたりします。よくあるのは次の3つです。
服装や性別、ひとり旅かどうかで審査が決まるわけではありません。見られているのは「目的・期間・出国の見込み」が書類で裏づけられるかどうかです。ひとりで旅行する人も、帰りの便と滞在先の予約、必要なら仕事や学校の在籍を示すものを手荷物に入れておけば、説明に困ることはありません。

ESTA で短い英語コースに来る方には、答え方を「I’m here for sightseeing and a short English course.」とお伝えしています。「study」という言葉だけが先に出ると、審査官は F-1 の話だと思って確かめに入ります。学校からの受け入れの手紙を一緒に見せれば、余暇の範囲だと伝わります。
二次審査(Secondary Inspection)に回されたら、どうなりますか?
二次審査は、一次審査の窓口で確かめきれなかったことを、別の部屋で時間をかけて確かめる手続きです。国土安全保障省の留学生向けサイト(Study in the States)は、「審査官が情報を確かめられないとき、または必要な書類がそろっていないとき」に回されると説明しています。
無作為の確認や、同姓同名の記録に当たった場合もあります。二次審査で大切なのは、落ち着いて、同じ答えを繰り返すことです。英語が聞き取れないときは「Could you say that again?」と聞き返して構いません。書類はすべて手荷物に入れ、求められたらすぐ出せるようにしておきます。

短期留学・親子留学で、気をつけることは何ですか?
Academia Language School(ホノルル・アラモアナ)に通う人の入国は、大きく「ESTA で短いコース」と「F-1 でフルタイム」の2つに分かれます。それぞれ、入国審査で見られる点が違います。
子どもと一緒の場合
- 家族は一緒に審査を受けます。子どもが英語を話せなくても、保護者が答えれば問題ありません
- 親が F-1、子どもが F-2(家族)の場合は、子どもの I-20 も家族分がそろっているか出発前に確かめます
- 保護者のどちらか一方だけで子どもと渡航するときは、もう一方の保護者の同意を示す書面を用意しておくと、質問されたときに説明しやすくなります

親子留学で来る方には、入国の前日に「I-20 は全員分、手荷物に入っていますか」と確認の連絡を入れています。お母さんの分はあるのに、お子さんの F-2 の I-20 だけスーツケース、というのが本当に多いからです。学校の電話番号も、スマホのメモではなく紙に書いて持ってきてください。
当日スムーズに通るための準備チェック
- ✓パスポートは帰国日まで有効か
更新したら ESTA も取り直す - ✓ESTA の承認を受けているか
公式サイトのみ。承認の番号を控える - ✓帰りの便と滞在先をすぐ言えるか
ホテル・学校の寮・知人宅の住所 - ✓書類は手荷物に入っているか
I-20・受け入れの手紙・予約の確認 - ✓答えは「目的・日数・滞在先」を短く
数字は英語で言えるようにしておく(例:For ten days. / At ○○ Hotel in Waikiki.) - ✓機内で配られるハワイ州の農業の申告書を書いたか
果物・植物・動物を持っていれば「はい」 - ✓入国の記録(I-94)は紙では渡されない
あとで CBP のサイトで確認できる
まとめ:厳しいのではなく、「食い違い」に厳しい
- CBP は全員を審査するが、二次審査に回るのは3%、端末の検査は0.01%未満(2025会計年度)
- 長引くのは「答えと書類の食い違い」「長い・頻繁・片道の滞在」「ESTA で働く・学校に通うように見える」の3つ
- ESTA で受けられるのは余暇の範囲の短いコースだけ。フルタイムの語学留学は F-1
- 二次審査は確認の手続きで、留学生は SEVIS と学校に照会される。DSO の連絡先を持っておく
- 書類はすべて手荷物に。答えは短く、正直に、書類と同じ内容で
「自分の滞在は ESTA でよいのか、F-1 が要るのか」「入国審査で何を見せればよいか」など、渡航前の相談は日本語で受けています。学校が入国やビザの発給をお約束することはできませんが、書類の準備と当日の答え方は、入学前に一緒に確かめます。
出典:CBP(米国税関・国境警備局)「Border Search of Electronic Devices at Ports of Entry」(2025会計年度の数字)、「Visa Waiver Program」、「Know Before You Visit」、Study in the States(米国国土安全保障省 SEVP)「What is Secondary Inspection?」、8 CFR 214.2(b)(7)、米国国務省「Visitor Visa」、連邦官報 2026-20185(ESTA の料金。2026年10月1日公示)(いずれも2026年10月10日確認)。この記事は2026年10月10日時点の情報です。法的な助言ではありません。関連記事:ハワイの入国審査を完全解説、ESTA 申請完全ガイド、ハワイの語学学校に転校する方法。


