社会人留学の完全マニュアル!費用や働きながらの方法・おすすめの留学先を徹底解説
社会人の留学は、「仕事をどのくらい離れられるか」で形が決まります。休暇の1〜2週間、休職や転職のあいだの1〜3か月、退職しての半年〜1年のどれかで、必要なビザ・費用・準備が変わります。この記事では、社会人が留学する方法と費用の考え方、留学先の選び方、準備の順番を、米国の連邦規則・外務省・学校の公式の料金をもとに Academia 編集部がまとめます(2026年10月30日時点)。
- 社会人の留学は3つの形:休暇で1〜2週間(ビザ免除)/休職・転職のあいだに1〜3か月(90日まではビザ免除、それ以上や週18時間以上は学生ビザ)/退職して半年〜1年(学生ビザ F-1)
- 「働きながら」の方法は、休職制度・短期の集中・ワーキングホリデーの3つ。ワーキングホリデーは日本と協定のある32か国・地域(2026年4月1日現在)で、アメリカは含まれない
- 費用は授業料・住居と暮らし・制度の費用に分けて見る。円の総額ではなく、週あたり・1時間あたりで比べる
- 準備の順番は、目的→期間→ビザ→会社→日本の手続き→申込。退職・休職の前に、期間とビザを決める
執筆:Academia 編集部/監修:Yamahi(School Owner, Academia Language School)
本記事をガイドする人

School Owner / Hironori Yamaguchi
Yamahi
紹介文 / Introduction
Honoluluにある1969年創立・CEA認定のAcademia Language SchoolのSchool Owner | 家族で2022年にハワイ移住・3児の父。趣味は子供のゴルフキャディー。
社会人の留学には、どんな形がありますか?
答えは「仕事を離れられる長さで3つに分かれ、長さによってビザと目的が変わる」です。アメリカ(ハワイ)の場合、滞在の長さと週の授業時間で、ビザ免除(ESTA)で行けるか、学生ビザ(F-1)が要るかが決まります。

- 期間とビザの境目は「ESTAで短期留学できる週数は?F-1が必要になる境目」で、期間の決め方は「留学期間の決め方|1か月・3か月・半年・1年の違い」で詳しく説明しています
- ハワイの社会人向けの形(コース・ビザ・費用・準備)は「ハワイ留学は社会人におすすめ!5つのメリットとプログラム例・費用・注意点」にまとめています
働きながら留学できますか?
答えは「できる。ただし『現地で働く』と『日本の仕事を続ける』は別の話で、ビザの決まりに従う」です。社会人が仕事と留学を両立する方法は、大きく3つあります。
アメリカでは、ビザ免除(ESTA)や B の訪問者が現地で働くことはできません。学生ビザ(F-1)の語学学校の学生は、許可を得た学内の仕事(週20時間まで)に限られ、卒業後の就労許可(OPT)も語学学校の課程は対象外です(8 CFR 214.2(f)(9)・(f)(10))。詳しくは「語学学校のF-1で働ける?学内週20時間とOPTがない理由」をご覧ください。

国によっては海外企業のテレワークが自国での労働と判断される可能性もありますので、ご注意ください!
- ワーキングホリデーの協定国(2026年4月1日現在、32か国・地域):オーストラリア(1980年〜)、ニュージーランド、カナダ、韓国、フランス、ドイツ、英国、アイルランド、台湾、香港、スペイン、イタリア(2026年〜)など。国ごとに年間の発給枠・年齢の上限・就労の制限が違います。申請はその国の駐日大使館などで行い、外務省は申請代行業者に任せきりにしないよう注意を出しています
- 在留届:どの形でも、外国に3か月以上住むときは、その地域の日本大使館・総領事館に在留届を出す義務があります(旅券法第16条)。オンラインで出せます
費用はどれくらいかかりますか?
答えは「授業料・住居と暮らし・制度の費用の3つに分けて見ると、期間ごとの額を自分で組み立てられる」です。留学先と期間で額は大きく変わるので、この記事では「いくら」の総額ではなく、公式に決まっている額と見方を示します。
ネット上の「1か月で○○万円」は、為替・住まい・学校の料金の前提が書かれていないことがほとんどです。ドルの内訳を出してから、そのときの為替で円に直してください。学校の料金そのものは固定ページ「新規・学生ビザ(F-1)の方の学費」「非学生ビザの方の学費」「宿泊施設の提供料金」でご覧ください。

社会人の方の相談で多いのは「貯金がいくらあれば行けますか」という質問です。私は逆に「何か月、仕事を離れられますか」から聞きます。期間が決まれば、授業料と住まいは学校の料金表で足し算できるので、必要な額はその場で出せます。先に総額を決めて期間を削るより、期間から組み立てるほうが、意味のある留学になります。
留学先はどう選べばよいですか?
答えは「人気で選ばず、自分の形(期間・働くかどうか・目的)に合う制度と環境のある国を選ぶ」です。社会人が確かめる軸は次の5つです。
- ✓ビザの制度
短期はビザ免除で行けるか、長期の学生ビザの条件は何か。働きたいならワーキングホリデーの協定があるか(アメリカはなし。協定国は外務省の一覧で) - ✓授業時間と期間の設計
週に何時間の授業で、何週間から申し込めるか。レベルを1つ上げる目安(約200時間)に届く設計か - ✓時差と移動
日本の仕事や家族と連絡を取るなら、時差と直行便の有無。ハワイと日本の時差は19時間(ハワイにサマータイムはない) - ✓サポートの言語
契約・病院・役所で困ったときに、日本語で相談できる人がいるか。「使わない」のと「使えない」のは別 - ✓認定と認可
英語プログラムの認定(アメリカなら CEA など)と、学生ビザの書類(I-20)を出せる認可(SEVP)があるか
- ハワイを選ぶ人の理由:日本から直行便があり、時差19時間で日本の朝がハワイの前日の昼にあたるため、仕事や家族との連絡を取りやすいこと。日本語で相談できる学校があること。Academia は週4日制(月〜木・週20時間)で F-1 の条件を満たし、金曜を自分の時間に使える設計です(「週4日制の語学学校とは?F-1の条件を満たす仕組み」)
- ハワイが向かない人:現地で働いて生活費をまかないたい人(アメリカにはワーキングホリデーがなく、F-1 の学生は学内の仕事だけ)。働きながら学びたいなら、協定のある国を外務省の一覧から選びます
- 40代以上の方は「40代からのハワイ留学」、転校を考えている方は「ハワイの語学学校に転校する方法」もご覧ください
準備は何から始めますか?
答えは「目的と期間を先に決め、ビザと会社の手続きを固めてから、日本の役所の手続きと申込に進む」です。順番を間違えると、退職したのにビザが間に合わない、住民票を抜いたのに短期だった、ということが起きます。
- 日本側の手続き(住民票・住民税・年金・健康保険)は「住民票を残す?抜く?海外移住前に知っておきたい手続き」に、年金の詳細は「海外移住後の年金ガイド」にまとめています。1〜3か月の短期なら、住民票はそのままが基本です
- ビザの面接で聞かれること・持ち物は「学生ビザの面接で聞かれることは?質問・持ち物・服装」、I-20 の見方は「I-20の見方」をご覧ください。社会人は「帰国後の仕事」と「資金」を聞かれることが多く、休職証明や貯蓄の書類を用意しておくと説明しやすくなります
- 学校の申込の流れは固定ページ「申込の流れ」で。Academia の入学日は毎週月曜で、F-1 の最短は8週です

社会人の方に一番伝えたいのは「退職届を出す前に、ビザの面接の予約状況を見ておいてください」ということです。面接の枠は時期によって混み、出発の希望日に間に合わないことがあります。会社に伝える日と出発の日のあいだに、I-20 の発行と面接の時間を必ず入れてください。
まとめ:社会人留学は「離れられる期間」から組み立てる
- 社会人の留学は、休暇(1〜2週間)・休職や転職の合間(1〜3か月)・退職(半年〜1年)の3つの形。長さでビザ(ESTA か F-1)と目的が決まる
- 働きながらの方法は、休職制度・短期の集中・ワーキングホリデーの3つ。ワーキングホリデーは32か国・地域で、アメリカは対象外。F-1 の学生は学内の仕事だけ
- 費用は授業料・住居と暮らし・制度の費用に分け、週あたりで見る。円の総額は為替で変わる
- 留学先は、ビザの制度・授業時間と期間・時差と移動・サポートの言語・認定と認可の5つの軸で選ぶ
- 準備は目的→期間→ビザ→会社→日本の手続き→申込の順。退職や転出届の前に、ビザの面接の時間を見込む
「自分の休める期間なら、どの形が合うか」「会社に何と伝えればよいか」は、日本語でご相談いただけます。学校がビザの発給をお約束することはできませんが、期間の逆算と手続きの順番は、申し込む前に一緒に確かめます。
出典:外務省「ワーキング・ホリデー制度」(令和8年4月1日現在。32か国・地域、申請時の年齢18〜30歳、在留届は旅券法第16条)、8 CFR 214.2(b)(7)(B の訪問者が受けられる短期のコース)・(f)(5)(入国は開始日の30日前から)・(f)(6)(i)(D)(語学学校の F-1 は週18時間以上)・(f)(9)(学内の仕事は週20時間まで)・(f)(10)(語学学校の課程は実務研修の対象外)(eCFR)、米国税関・国境警備局(CBP)「Visa Waiver Program」(90日まで)、米国国土安全保障省 Study in the States「Students and the Form I-20」(ビザは365日前から)、ICE「I-901 SEVIS Fee」(350ドル)、在日米国大使館・領事館(ビザ申請料185ドル)、連邦官報 2026-20185(ESTA 40.62ドル)、ケンブリッジ大学英語検定機構「Guided learning hours」(1レベル約200時間)、マサチューセッツ工科大学「Living Wage Calculator」(Urban Honolulu、大人1人の住居費 年22,640ドル)、学校サイト「新規・学生ビザ(F-1)の方の学費」「非学生ビザの方の学費」「宿泊施設の提供料金」「申込の流れ」「Class Schedule」。いずれも2026年10月30日確認。この記事は2026年10月30日時点の情報です。会社の休職制度は勤め先ごとに異なります。ビザの発給と入国の許可は米国政府が判断し、学校が約束することはできません。


