column

ESTAで短期留学できる週数は?F-1が必要になる境目

ESTAとF-1の境目(Academia Language School のコラム)
ai-rewriteai-rewrite

ESTA(ビザ免除)でハワイの語学学校に通えるのは、滞在が90日以内で、授業が週18時間未満、しかも滞在の主な目的が観光である場合に限られます。Academia Language School では、この条件に合う「非学生ビザの方向けコース(週15時間)」を1週間から最長12週間まで用意しています。一方、週18時間以上のフルタイムの授業を受ける、90日を超えて滞在する、単位や修了証につながる課程に在籍する、のどれか1つでも当てはまれば、学校が発行する I-20 をもとに学生ビザ(F-1)を取って入国する必要があります。この記事では、連邦規則(8 CFR 214.2)と国務省の外務マニュアル(9 FAM)、米国税関・国境警備局(CBP)の案内をもとに、ESTA と F-1 の境目と、それぞれの申し込み方を Academia 編集部がまとめます(2026年10月15日時点。入国やビザの判断は CBP と大使館・領事館が行い、学校が約束することはできません)。

執筆:Academia 編集部/監修:Yamahi(School Owner, Academia Language School)

ESTA で語学学校に通うことは、そもそも認められていますか?

答えは「余暇の範囲の短いコースなら認められる。学校の課程に在籍する(enroll in a course of study)のは認められない」です。ESTA は、日本を含む42か国の人が、観光または商用で最長90日までビザなしで米国に入れる仕組み(ビザ免除プログラム、VWP)の事前承認です(CBP「Visa Waiver Program」)。この仕組みで入国した人の滞在の条件は、観光ビザ(B-2)と同じ規則で決まっています。

ESTAは最長90日・週18時間未満・観光が主な目的で働けず、F-1はI-20の期間・週18時間以上のフルタイム・学内の仕事のみで、境目は週18時間と90日
ESTA(ビザ免除)と F-1(学生ビザ)の違い(8 CFR 214.2(b)(7)・(f)(6)(i)(D)、9 FAM 402.2-4(A)(6)、CBP「Visa Waiver Program」、Academia Language School の料金ページをもとに Academia 編集部作成)
  • 規則の原則:観光・商用(B-1/B-2)の資格で入国した人は、学校の課程に在籍すると滞在の条件に違反します。学校に通いたい人は、学生ビザ(F-1 または M-1)を取って入国し直すか、米国内で身分の変更を申請して認められてから入学する必要があります(8 CFR 214.2(b)(7))
  • 例外:国務省の外務マニュアルは、「主な目的は観光で、滞在中に付随的に短いコースを受ける人」と「主な目的が趣味・余暇の学習そのものである人」は B-2(観光)の扱いでよい、と定めています。ビザには「STUDY INCIDENTAL TO VISIT — Form I-20 NOT REQUIRED(旅行に付随する学習。I-20 は不要)」と注記されます(9 FAM 402.2-4(A)(6)、402.2-4(B)(9))
  • 線引き:そのコースで学位や課程の修了に向けた単位が出るなら、どんなに短くても「短いコース」ではなく、観光の資格では認められません。これは米国の学校でも外国の学校でも同じです(9 FAM 402.5-5(I)(3))
  • 働くこと:観光の資格では、どんな形でも米国内で働けません。滞在の延長も、米国内で学生ビザなどに切り替えることも、ビザ免除で入国した場合は原則できません

つまり ESTA で受けられるのは、「旅行の合間に受ける、単位の出ない、余暇の範囲の英語コース」です。語学学校の側も、この範囲に収まる時間数でコースを組んでいます。

Yamahi
Yamahi

「ESTA で3か月、語学学校に通いたい」という相談は毎月のようにあります。答えはいつも「通えますが、フルタイムではありません」です。ESTA の人は週15時間のコースに入っていただくので、午前中だけ学校に来て、午後はビーチや買い物、という過ごし方になります。「朝から夕方までみっちり勉強したい」という方は、最初から F-1 で来たほうが、結局は安く長く学べます。

「週18時間」という線は、どこから来ていますか?

答えは「F-1 の学生に求められる『フルタイム(full course of study)』の下限が、語学学校では週18時間だから」です。連邦規則は、授業の大半が教室で行われる語学プログラムの場合、留学生担当者(DSO)が週18時間以上の出席があると証明した課程をフルタイムと定めています(実習が中心なら週22時間。8 CFR 214.2(f)(6)(i)(D))。国土安全保障省の SEVP(学生・交流訪問者プログラム)も、英語の語学プログラムの F-1 学生は週18時間(clock hours)の授業を取る必要がある、と案内しています(Study in the States「Full Course of Study」)。

  • 週18時間以上=F-1 の学生が通う「フルタイム」の課程。観光の資格で在籍することはできません
  • 週18時間未満=フルタイムではないので、「旅行に付随する短いコース」として ESTA で受けられる範囲に収まります。Academia の非学生ビザ向けコースが週15時間なのは、この線に余裕を持たせるためです
  • オンラインの授業は、語学プログラムでは F-1 のフルタイムの時間に数えられません(8 CFR 214.2(f)(6)(i)(G))。「午後はオンラインで足す」という形で時間数を増やすことはできません

なお「週18時間未満なら何週でもよい」わけではありません。滞在そのものが90日を超えれば ESTA の範囲を出ますし、時間数が少なくても、入国審査で「主な目的は学校に通うこと」と見られれば、観光の資格には合わないと判断されることがあります。

自分は ESTA で足りますか?F-1 が要りますか?

答えは「3つの問いに全部『はい』なら ESTA、1つでも『いいえ』なら F-1」です。Academia Language School で非学生ビザの方を受け入れている条件も、この3つに沿っています。

ESTAで短期留学できるかは、滞在90日以内・授業が週18時間未満・主な目的が旅行で単位が要らない、の3つの問いに全部はいなら ESTA、1つでもいいえなら F-1
ESTA か F-1 かを決める3つの問い(8 CFR 214.2(b)(7)、9 FAM 402.2-4(A)(6)・402.5-5(I)(3)、CBP「Visa Waiver Program」をもとに Academia 編集部作成)
  • Q1:滞在は90日以内ですか? 入国した日から数えて90日です。学校には最長12週間(84日)まで申し込めますが、入国日と帰国日を入れると90日ぎりぎりになるので、帰りの便を先に決めてから週数を決めてください
  • Q2:授業は週18時間未満ですか? Academia の非学生ビザのコースは週15時間です。「週20時間(F-1 の時間割)で受けたい」なら F-1 です
  • Q3:主な目的は旅行で、単位は要りませんか? ハワイでの滞在を楽しみながら英語も学ぶ、という形なら ESTA の範囲です。大学の単位や進学のための修了証が要るなら、期間にかかわらず F-1 です

3つとも「はい」なら、ESTA を公式サイト(esta.cbp.dhs.gov)で申請します。料金は 40.27ドル、2026年10月16日からは 40.62ドルです(連邦官報 2026-20185)。1つでも「いいえ」があれば、次の節の F-1 の手続きに進みます。

Yamahi
Yamahi

迷う人が多いのは「8週〜12週」の長さです。ESTA でも通えますが、この長さなら F-1 の8週コースと学費がそれほど変わらず、F-1 なら週20時間受けられて、滞在も I-20 の期間まで延ばせます。「今回は12週で、気に入ったら来年また」という方には、最初から F-1 の I-20 を出して、2年間の枠を持っておくことを勧めています。ESTA で入国してから「やっぱり F-1 に」とは切り替えられないので、申し込みの前に決めてください。

ESTA で通う場合、費用と申し込みはどうなりますか?

答えは「登録料 100ドルと、週数に応じた授業料。入学日は毎週月曜日」です。Academia Language School の非学生ビザ(ESTA・B-2・E ビザなど)の方向けの料金は次のとおりです(2026年。税込。学校サイト「非学生ビザの方の学費」、2026年10月15日確認)。

  • 1週 279ドル/2週 574ドル/3週 783ドル/4週 999ドル/8週 1,906ドル/12週 2,622ドル(ほかの週数も1週単位で設定)
  • 初回に登録料 100ドル(返金なし)。紙の教科書を使う場合は実費
  • 授業は週15時間。入学日は毎週月曜日
  • 申し込みのあと、支払いの完了で席が確定します。入国審査で見せられるよう、学校の受け入れの手紙(レター)を発行します

入国審査では、「観光と短い英語コース」であることを短く答え、学校の手紙と帰りの便の予約を手荷物に入れておきます。ESTA の承認は入国の約束ではなく、入国できるかどうかは到着時に審査官が判断します。当日の流れと答え方は「ハワイの入国審査を完全解説」、長引く理由は「ハワイの入国審査は厳しい?」にまとめています。

F-1 で通う場合、何が変わりますか?

答えは「週20時間の授業を、I-20 の期間(Academia は2年)まで受けられる代わりに、申し込みからビザまでに手続きが増える」です。F-1 の新入生の料金は、8週 2,313ドル、12週 2,795ドル、16週 4,054ドル、24週 5,561ドル、48週 9,153ドルで、初回に登録料 100ドルと技術・コピー費 135ドルがかかります(2026年、税込。最短8週。学校サイト「F-1 新入生の学費」)。

  • 学校に申し込む:パスポートの写しと銀行残高証明書を出し、学費を支払うと、学校の DSO が I-20 を発行します
  • SEVIS 費を払う:I-901 の 350ドル(ICE)
  • ビザ面接:オンライン申請書(DS-160)を作り、申請料 185ドルを払って、大使館・領事館で面接を受けます。I-20 が手元にあれば、課程の開始日の365日前から申請できます
  • 入国:I-20 の開始日の30日前から入国できます(8 CFR 214.2(f)(5)(i))。授業は月〜木の週4日で週20時間。週4日制の仕組みは別の記事で説明しています

滞在期間を最長4年で区切る新しい規則(D/S の廃止)は、2026年9月14日に連邦地裁が全国で効力を止め、2026年10月15日時点では従来どおりです。動きがあれば「留学ビザの4年ルールはいま?」で続報を出します。

Yamahi
Yamahi

ESTA の方に学校からお願いしているのは「学校に通うことを隠さない」ことです。入国審査で「観光だけ」と答えたあとに荷物から教科書が出てくると、答えと事実が食い違って二次審査になります。「観光で来て、午前中は短い英語コースを受けます」と最初から言って、学校の手紙を見せれば、余暇の範囲だと伝わります。正直に短く、が入国審査のいちばんの近道です。

まとめ:ESTA は「観光のついでに週15時間」、F-1 は「留学として週20時間」

  • ESTA で受けられるのは、90日以内・週18時間未満・単位の出ない余暇の範囲の英語コース。学校の課程への在籍(フルタイム)は認められない(8 CFR 214.2(b)(7)、9 FAM 402.2-4(A)(6))
  • 「週18時間」は F-1 のフルタイムの下限(8 CFR 214.2(f)(6)(i)(D))。Academia の非学生ビザのコースは週15時間、最長12週
  • 90日を超える、週18時間以上受けたい、単位が要る、のどれか1つでも当てはまれば F-1。I-20 → SEVIS 費 350ドル → ビザ面接(185ドル)の順に手続きする
  • ESTA で入国したあとに F-1 へ切り替えることは原則できない。申し込みの前にどちらかを決める
  • 入国審査では、学校に通うことを隠さず、学校の手紙と帰りの便を手荷物に

「自分の予定は ESTA で足りるか」「F-1 にすると費用はいくら違うか」は、日本語でご相談いただけます。渡航の日程と希望の週数を教えていただければ、どちらが合うかを一緒に整理します。

いつものLINEで気軽に相談
日本語OK!気軽にご連絡ください

出典:8 CFR 214.2(b)(7)「Enrollment in a course of study prohibited」、8 CFR 214.2(f)(5)(i)・(f)(6)(i)(D)・(G)、米国国務省 外務マニュアル 9 FAM 402.2-4(A)(6)・402.2-4(B)(9)・402.5-5(I)(3)(2026年3月19日版)、SEVP Study in the States「Full Course of Study」、CBP(米国税関・国境警備局)「Visa Waiver Program」「Electronic System for Travel Authorization」、連邦官報 2026-20185(ESTA の料金)、ICE「I-901 SEVIS Fee」、Academia Language School「非学生ビザの方の学費」「F-1 新入生の学費」(いずれも2026年10月15日確認)。この記事は2026年10月15日時点の情報です。入国の可否とビザの発給は CBP と大使館・領事館が判断し、学校が約束することはできません。個別の判断は移民弁護士など専門家に確認してください。

この記事の監修者

School Owner / Hironori Yamaguchi  
Yamahi 

紹介文 / Introduction
Honoluluにある創立56年目のAcademia Language SchoolのSchool Owner | 家族で2022年にハワイ移住・3児の父。趣味は子供のゴルフキャディー。

挨拶・プロフィール
いつものLINEで気軽に相談
日本語OK!気軽にご連絡ください
ABOUT ME
Academia Language School 編集部
Academia Language School 編集部
日本語チーム
日本語でお気軽にお問い合わせください。学生ビザの取得やハワイへの移住相談、お子さんの受験相談なども可能です。 お問い合わせは こちらから。
記事URLをコピーしました