留学期間の決め方|1か月・3か月・半年・1年の違い
留学の期間は、「何のために行くか」と「どのビザで行くか」の2つで決まります。英語の環境を体験したい・生活に慣れたいなら1か月前後、英語の科目を1つ終えたいなら3か月、生活と英語の両方を固めたいなら半年〜1年が目安です。ビザの境目は「90日」と「週18時間」で、90日以内・週18時間未満の短い英語コースならビザ免除(ESTA)、それを超えるなら学生ビザ(F-1)が必要です。この記事では、1か月・3か月・半年・1年で何が違うかを、米国の規則とハワイの語学学校 Academia Language School の料金・時間割をもとに Academia 編集部がまとめます(2026年10月22日時点)。
執筆:Academia 編集部/監修:Yamahi(School Owner, Academia Language School)
本記事をガイドする人

School Owner / Hironori Yamaguchi
Yamahi
紹介文 / Introduction
Honoluluにある1969年創立・CEA認定のAcademia Language SchoolのSchool Owner | 家族で2022年にハワイ移住・3児の父。趣味は子供のゴルフキャディー。
留学の期間は、何をもとに決めればいいですか?
答えは「目的・ビザ・費用の3つを、この順番で決める」です。先に費用から考えると「行ける期間」で決まってしまい、目的に足りない期間を選びがちです。
- 目的:英語の環境に慣れたいのか、英語の科目を終えて次の進路につなげたいのか。目的で、必要な授業の時間数と期間が変わります
- ビザ:滞在が90日を超える、または授業を週18時間以上受けるなら F-1 です。F-1 は I-20 の発行・SEVIS 費・ビザ面接があり、出発の数か月前から準備が要ります
- 費用:学費は週数で決まり、長いほど1週あたりは安くなります。滞在費は住まいの選び方で大きく変わります

1か月の留学では、何ができますか?
答えは「英語を使う毎日に慣れ、自分に足りないものを知る期間」です。4週間なら ESTA(ビザ免除)で行ける範囲に収まり、手続きが軽いのが利点です。
- ビザ:ESTA で受けられるのは、旅行に付随する短い英語コース(週18時間未満・単位が出ないもの)です。学校の課程に在籍(enroll)することは観光の資格では認められていません(8 CFR 214.2(b)(7)、国務省の外務マニュアル 9 FAM 402.2-4(A)(6))
- 授業:Academia の非学生ビザ向けのコースは週15時間で、1週間から申し込めます
- 学費の目安:Academia の非学生ビザの料金で4週 999ドル(ほかに登録料100ドル、2026年の料金)
- 向いている人:休みを使って英語の環境を試したい学生・社会人、長期の留学の前の下見をしたい人
1か月で英語力が大きく変わることは期待しすぎない方が安全です。そのかわり「聞き取れない場面」「言いたいのに出てこない表現」がはっきりするので、次に何を学ぶかが決まります。

「まず1か月来てみて、そのあと長く来る」という方は実際に多いです。最初の1か月で、学校の雰囲気・住まい・通学の道のりを自分の目で見ておくと、長期のときに迷うことがぐっと減ります。迷っているなら、短く試すのは良い選び方だと思います。
3か月の留学は、1か月と何が違いますか?
答えは「英語の科目を1つ終えられる長さで、ビザの境目のちょうど上にある」ことです。Academia の授業は1年を4つのターム(各約13週)に分けていて、文法・会話のクラスはタームごとに1つ先へ進みます。3か月は、その1ターム分にあたります。
- ESTA で行くなら:非学生ビザのコースは最長12週(84日)です。滞在は入国の日から90日以内なので、入国日と帰国日を入れると余裕はほとんどありません。帰りの便を先に決めてから週数を決めます
- F-1 で行くなら:F-1 の最短の申込は8週で、週20時間(月〜木)の授業を受けます。12週の学費は2,795ドル(ほかに登録料100ドル・技術・コピー代135ドル)です
- F-1 の手続きの費用:SEVIS 費(I-901)350ドル(米国移民・関税執行局)と、ビザの申請料185ドル(在日米国大使館の案内、2026年10月13日確認)が学費とは別にかかります
同じ3か月でも、「週15時間で観光も楽しみたい」なら ESTA、「週20時間しっかり学びたい」「90日ぎりぎりを避けたい」なら F-1 が向いています。ESTA と F-1 の境目は「ESTAで短期留学できる週数は?F-1が必要になる境目」で詳しく説明しています。

3か月を ESTA で、というご相談はよくいただきます。できる範囲ではありますが、入国審査で「学校に通うのが主な目的」と見られないかは、その方の旅程しだいです。少しでも不安があるなら、F-1 で来る方が気持ちよく過ごせると思います。
半年・1年の留学では、何が変わりますか?
答えは「F-1 が前提になり、英語の科目を積み上げながら、ハワイの生活そのものに慣れる」ことです。授業を週18時間以上受ける語学の課程は、連邦規則で F-1 の「フルタイム(full course of study)」にあたります(8 CFR 214.2(f)(6)(i)(D))。
- 半年(24週):2ターム分。学費は5,561ドル(期間割引あり)。文法・会話を2段階進め、クラスでの発言や日常の用事を英語でこなせるかを試す期間です
- 1年(48週):4ターム分で、Academia の1つのプログラム(初級・中級・上級のどれか)を学ぶ長さです。学費は9,153ドル(期間割引あり)。必修の文法・会話は1科目120時間で、順番どおりに進みます
- 休み:Academia では、通学6か月ごとに4週間、または通学3タームごとに1タームの休み(終了日がその分延びる)を取れます。一時帰国の計画も期間に入れて考えます
- I-20:Academia は、申込の期間にかかわらず2年の I-20 を出しています。滞在の期間は I-20 と入国の記録(I-94)で決まるので、入国したら記録を確かめます(I-94とは?F-1留学生が入国後に確かめること)
F-1 の学生が働けるのは、学内の仕事に限られます。「現地で働いて滞在費をまかなう」計画は立てられないので、期間ぶんの学費と生活費を先に用意します。F-1 のビザ申請では、Academia の場合、本人1万8,000ドル以上(家族1人ごとに4,500ドルを加える)の残高証明を求めています(学校サイト「申込の流れ」)。
ESTA と F-1、どこで切り替えればいいですか?
答えは「90日・週18時間・単位の3つのうち、1つでも超えたら F-1」です。迷ったときは、次の順に確かめます。

- 滞在は90日を超えますか? ESTA は1回の滞在が最長90日で、延長はできません(CBP「Visa Waiver Program」)
- 授業を週18時間以上受けたいですか? 週18時間以上は F-1 のフルタイムの課程です。Academia の F-1 の授業は週20時間です
- 単位や修了の記録が要りますか? 単位が出る学習は、短くても観光の資格では受けられません(9 FAM 402.5-5(I)(3))
F-1 に決めたら、出発から逆算して準備を始めます。F-1 のビザは I-20 の開始日の365日前から発給されることがあり、入国できるのは開始日の30日前からです(Study in the States「Students and the Form I-20」)。Academia の入学日は毎週月曜日なので、開始日は航空券に合わせて選べます。
期間を決めるときに、見落としやすいことは?
答えは「滞在費・休校日・帰国後の予定」の3つです。
- 滞在費:学費と同じくらい、住まいで総額が変わります。Academia が案内している住まいの例は、学校の近くのシェアルームが1週400ドル、ホームステイが4週2,400ドルです(学校サイト「宿泊の料金」、ほかに手配手数料あり)
- 休校日:祝日や講師会議の日は授業がありません。短期ほど1日の重みが大きいので、学校の年間予定(Class Schedule)を確かめてから週を選びます
- 帰国後の予定:復学・就職・受験の日程から逆算して、終了日を決めます。延ばしたくなったときの手続きも、F-1 と ESTA で違います(ESTA は延長できません)

長く来た学生さんほど「最初の2〜3か月は慣れるので精一杯だった」と言います。英語が伸びたと実感するのは、生活が落ち着いてからのことが多いです。半年か1年かで迷ったら、帰国後の予定に無理がないか、そこから決めてみてください。
まとめ:期間は「目的→ビザ→費用」の順に決める
- 1か月:ESTA で英語の環境を試す。週15時間のコース、4週の学費は999ドル(Academia)
- 3か月:英語の科目を1つ終える長さ。ESTA なら最長12週で90日ぎりぎり、F-1 なら週20時間で12週2,795ドル
- 半年・1年:F-1 が前提。学費は24週5,561ドル・48週9,153ドル。学内の仕事以外は働けないので、資金を先に用意する
- ESTA と F-1 の境目は「90日・週18時間・単位」。1つでも超えたら F-1
- 滞在費・休校日・帰国後の予定も、期間を決める前に確かめる
料金の一覧は学校サイトの「学生ビザ(F-1)の方の学費」「非学生ビザ(ESTA など)の方の学費」、ハワイの語学学校の1日と選び方は「語学学校とは?」、週4日の時間割は「週4日制の語学学校とは?」で紹介しています。自分の目的なら何週がよいか、日本語でご相談いただけます。
出典:8 CFR 214.2(b)(7)「Enrollment in a course of study prohibited」・(f)(6)(i)(D)(Cornell LII 掲載の連邦規則)、米国国務省 外務マニュアル 9 FAM 402.2-4(A)(6)・402.5-5(I)(3)、CBP(米国税関・国境警備局)「Visa Waiver Program」、Study in the States「Students and the Form I-20」、ICE「I-901 SEVIS Fee」(F・M ビザ 350ドル)、在日米国大使館・領事館「学生ビザ」(申請料185ドル、2026年10月13日確認)、Academia Language School「学生ビザ(F-1)の方の学費」「非学生ビザの方の学費」「宿泊の料金」「申込の流れ」「Class Schedule」(2026年の料金。いずれも記載のないものは2026年10月22日確認)。この記事は2026年10月22日時点の情報です。法的な助言ではありません。ビザの発給と入国の許可は米国政府が判断し、学校が約束することはできません。


