学生ビザの面接で聞かれることは?質問・持ち物・服装
学生ビザ(F-1)の面接で聞かれるのは、ほとんどが「どの学校で何を学ぶのか」「費用は誰が払うのか」「留学が終わったら帰国するのか」の3つの方向の質問です。米国務省の審査の手引き(9 FAM 402.5-5)は、学生ビザの条件として①学校に受け入れられている②勉強だけが目的③終わったら米国を出るつもり④費用をまかなえる⑤課程に進む準備がある、の5つを挙げており、質問はこれを確かめるためのものです。持ち物は I-20・SEVIS 費の確認書・DS-160 の確認ページなどの原本を透明のクリアフォルダーにまとめ、服装は決まりがないので清潔な普段着で構いません。この記事では、面接の当日に向けて準備することを、在日米国大使館の予約サイトと国務省の手引きをもとに Academia 編集部がまとめます(2026年10月24日時点)。
執筆:Academia 編集部/監修:Yamahi(School Owner, Academia Language School)
本記事をガイドする人

School Owner / Hironori Yamaguchi
Yamahi
紹介文 / Introduction
Honoluluにある1969年創立・CEA認定のAcademia Language SchoolのSchool Owner | 家族で2022年にハワイ移住・3児の父。趣味は子供のゴルフキャディー。
学生ビザの面接では、何を確かめられますか?
答えは「学生ビザの5つの条件を満たしているか」です。国務省の手引きは、F-1 の申請者が次の5つを満たす必要があり、1つでも満たさないときは移民国籍法(INA)214条(b)によって不許可になる、と定めています(9 FAM 402.5-5(C))。

- 学校に受け入れられている:SEVP 認可校が出した I-20 があること
- 勉強することだけが目的:認可校でフルタイムの課程を受けるために入国すること
- 終わったら米国を出るつもり:国外に住まいがあり、それを捨てるつもりがなく、課程が終わったら出国すること(9 FAM 402.5-5(E))
- 費用をまかなえる:許可のない仕事をせずに学べるだけの資金があること。少なくとも1年目の費用をすぐに使える資金で示すこと(9 FAM 402.5-5(G))
- 課程に進む準備がある:その課程に入るのにふさわしい学歴があること(9 FAM 402.5-5(H))
同じ手引きは、学生は社会人ほど強い経済的なつながりがなく、滞在も長くなるのがふつうなので、「学生であること自体を不利に扱わない」とも書いています。見られるのは、いまの時点で「学び終えたら帰る」と考えているかどうかです。
よく聞かれる質問は?どう答えればいいですか?
答えは「5つの条件のどれを聞かれているかを考え、自分の言葉で短く、事実を答える」です。質問の中身は領事が決めるもので、決まった問題集はありません。ただ、聞かれる方向はおおむね次のとおりです。
- 学校について:「どの学校に行きますか」「なぜその学校・その都市なのですか」→ 学校名・場所・期間・コースを言え、選んだ理由(時間割・コースの内容など)を1〜2文で
- 目的について:「何を学びますか」「なぜ留学が必要なのですか」→ 英語を学んで何に使うのかを具体的に(仕事・進学・資格など)
- 費用について:「費用は誰が払いますか」「いくらかかりますか」→ 支払う人との関係と、1年目の学費と生活費のおおよその額。残高証明の数字と食い違わないように
- 帰国について:「留学のあとは何をしますか」→ 日本に戻ってからの予定(復職・復学・就職活動など)
- これまでについて:「いまは何をしていますか」→ 在学・在職の状況。DS-160 に書いた内容と同じことを
大切なのは、DS-160・I-20・財務の書類と答えが一致していることです。暗記した長い文章より、聞かれたことに短く答え、足りなければ書類で示すほうが伝わります。答えに困ったときに話を作るのは避けます。ビザの申請で事実と違うことを述べると、ビザの資格を永久に失うおそれがあると予約サイトも注意しています。

面接の前に、学校名・コース・期間・始まる日・費用を1枚のメモにまとめておくことをおすすめしています。緊張すると数字が出てこなくなるものです。メモを見ながら答える必要はありませんが、前の晩に一度声に出して言ってみるだけで、当日の落ち着き方が違います。
英語が話せないと、面接で落ちますか?
答えは「語学学校に行く人なら、英語力そのものは条件になりません」です。国務省の手引きは、英語力を確かめるのは「入学する学校が英語力を入学の条件にしている場合だけ」と定めています(9 FAM 402.5-5(F))。英語を学ぶための語学学校は、英語力を入学の条件にしていないのがふつうです。
- 大学・大学院に行く人:I-20 に英語力が必要と書かれていて、英語の補習の手配もないときは、面接を英語で行い、英文を読んで説明してもらうこともある、と手引きにあります
- 語学学校に行く人:英語が得意でないことは、英語を学びに行く理由そのものです。分からないことは「もう一度お願いします」と聞き返して構いません
- 面接の言語:どの言語で行うかは大使館・領事館の運用によります。英語で聞かれても、学校名・期間・費用・帰国後の予定くらいは英語で言えるようにしておくと安心です
持ち物は何ですか?持ち込めないものは?
答えは「I-20・SEVIS 費の確認書・DS-160 の確認ページと写真・パスポート・予約の確認レターは必ず。財務の書類はあれば持っていく」です。日本の大使館・領事館では、書類は透明のクリアフォルダーに入れて持ち込みます。

- パスポート:原則として米国での滞在予定期間に6か月を足した残存期間が必要です(国別の協定で免除される場合を除く)。過去10年に発行された古いパスポートも持っていきます
- DS-160 の確認ページと写真1枚:5cm×5cm、6か月以内に撮った背景が白のカラー写真。眼鏡をかけた写真や加工した写真は使えません。確認ページの左上に留めます
- I-20:学校が発行したもので、本人が署名と日付を入れておきます
- SEVIS 費(I-901)の確認書:F-1 は350ドル。面接の3営業日以上前に払っておきます
- 補足の書類:残高証明など1年目の費用を示す書類、親などが払う場合は関係の証明(戸籍謄本など)と支援者の納税証明・預金の記録、在学・在職など日本とのつながりを示す書類。英語以外の書類には英訳を付けます
持ち込めないのは、25cm×25cm を超えるかばん(リュック・スーツケースなど)、パソコン・タブレット・スマートウォッチなどの電子機器(携帯電話は1台まで可)、食べ物、ライター、刃物などです。大使館に預ける場所はなく、持ってきてしまうと入館できず、予約を取り直すことになります。

地方から新幹線で来られる方が、スーツケースを持ったまま大使館に着いてしまうことがあります。駅のコインロッカーに預けてから向かってください。I-20 は届いたらすぐに名前の綴りと日付を確かめ、署名をしておくと、当日あわてずに済みます。
服装に決まりはありますか?
答えは「決まりはありません」です。大使館の予約サイトに服装の指定はなく、スーツである必要もありません。清潔感のある普段着で十分です。ただし、持ち込めるかばんの大きさは決まっているので、書類を入れたクリアフォルダーと小さなかばんで行けるように準備します。
SNS の公開設定は必要ですか?
答えは「F・M・J ビザの申請者は、SNS のアカウントを『公開』にするよう求められています」です。外務省の「米国の学生査証(ビザ)の発給状況を巡るQ&A」(2025年7月9日)は、米国務省が F・M・J ビザを申請するすべての人に、審査を円滑に進めるため、すべてのソーシャルメディアのアカウントのプライバシー設定を「公開」にするよう呼びかけていると案内しています。
- DS-160 と合わせる:DS-160 にはこの5年間に使った SNS を書く欄があります。書いたアカウントと実際のアカウントが一致しているか確かめます
- 最新の案内を見る:運用は変わることがあります。申請の前に在日米国大使館の案内と、ビザ課の公式 X を確かめます
面接の日に、ビザは出るのですか?
答えは「その場で結果を伝えられることが多いものの、追加の手続きになることもあります」です。追加の書類や事務手続きが必要なときは、INA 221条(g)による「一時的な却下」として面接の終わりに伝えられ、指示された書類を日本郵便の窓口から大使館に送ります。これは不許可とは違い、手続きの途中という意味です。発給されたときは、パスポートが後日郵送で戻ってきます。
- いつから申請できるか:新規の学生ビザは、I-20 に書かれたプログラム開始日の365日前から発給でき、入国は開始日の30日前からです(USTravelDocs「学生ビザ」)
- 面接の免除:郵送で申請できる「面接の免除」は、観光・商用(B)ビザの更新などに限られています。学生ビザは、大使館・領事館で面接を受けます
- 入国のとき:ビザが出ても、入国を認めるかどうかは空港の入国審査で決まります。入国後は I-94 の記録を確かめます

面接の予約は、時期によってかなり先まで埋まっていることがあります。航空券は、ビザが手元に届いてから取るのが安全です。学校としてビザが出ることをお約束することはできませんが、I-20 の内容や書類の準備で分からないことがあれば、面接の前に日本語でご相談ください。
まとめ:書類と答えをそろえ、短く事実を話す
- 面接で確かめられるのは、学校・目的・帰国・費用・準備の5つ(9 FAM 402.5-5(C))。1つでも欠けると 214(b) で不許可
- よくある質問は「どの学校で何を学ぶか」「誰が払うか」「留学のあとは何をするか」。DS-160 と書類に合う答えを、自分の言葉で短く
- 語学学校に行く人は、英語力そのものは条件にならない(9 FAM 402.5-5(F))
- 必ず持っていくのは、パスポート・古いパスポート・DS-160 の確認ページと写真・署名した I-20・SEVIS 費の確認書・予約の確認レター。財務の書類は1年目の費用を示せるものを
- 大きなかばん・パソコン・スマートウォッチは持ち込めない。服装の決まりはない
- F・M・J の申請者は SNS を「公開」にするよう求められている。最新の案内は大使館で確認
学生ビザの申請の全体の流れは「アメリカ学生ビザ(F-1)の取り方完全ガイド」、ビザ免除(ESTA)で通える週数との境目は「ESTAで短期留学できる週数は?」、入国したあとに確かめることは「I-94とは?F-1留学生が入国後に確かめること」で紹介しています。Academia の F-1 コース(週4日で F-1 の条件を満たす時間割)と申し込みから入学までは、学校サイトの「週4日制の語学学校とは」「申込の流れ」をご覧ください。面接の準備で分からないことは、日本語でご相談いただけます。
出典:米国務省「9 FAM 402.5 Students and Exchange Visitors – F, M, and J Visas」(402.5-5(C) 2025年4月29日、(E)・(G) 2024年8月15日、(F) 2022年9月13日、(H) 2024年4月22日)、米国務省ビザ予約サイト USTravelDocs(日本)「学生ビザ」「面接を受ける」「ビザ申請料金を支払う」(F ビザの申請料185ドル)「面接の免除とビザの更新」、外務省「米国の学生査証(ビザ)の発給状況を巡るQ&A」(2025年7月9日)、移民国籍法(INA)214条(b)(8 U.S.C. 1184(b))。いずれも記載のないものは2026年10月24日確認。この記事は2026年10月24日時点の情報です。法的な助言ではありません。ビザの発給と入国の許可は米国政府が判断し、学校が約束することはできません。


